あけましておめでとうございます。
我が家ではクリスマスに私が見事インフルエンザに感染し、その余波で夫も感染。
お迎えした猫も環境変わったストレスで便秘になって病院送りになるわで年末がおわり、気づいたら年始になっていました。
というわけで、2016年の活動をいまふりかえります。
webディレクター(UXデザイン)お仕事関係
担当するサービスが変わったことが、自分の中では大きな変化でした。
日本人向けサービス担当者から、海外のユーザー向けサービスの担当者へ。
また、開発体制自体もかわり、ベトナムのラボのメンバーと密接にからむ案件担当に。
海外のユーザーにむけたサービスを、日本人ではないメンバーと一緒につくっていくということで、開発のプロセス自体を模索していきました。
オフショア開発でユーザーストーリー伝えるためにグラフィックレコーディング用いたり、ユーザビリティ評価のためにテストを3種類実施したりなど、色々な手法模索、楽しかったな~。
- 【前編】グローバル化するサービスとオフショア開発環境の中で、webディレクターができること ~現場の悩み編~
- 【後編】グローバル化するサービスとオフショア開発環境の中で、webディレクターができること ~ベトナムで私も考えた編~
- オフショア開発のコミュニケーションに、グラフィックレコーディングを活かす
事業の成果については、想定していた事業目標達成ができなかったのが課題でした。
ただ、上司や同じデザイン系のメンバーとのふとした会話からヒントをみつけたり、ギルドワークスの中村さんにふりかえりをファシリテーションしていただいたりなど、人とじっくり対話することで見つかるものがあるな~とありがたく感じています。
また、2016年は「これまでの学びを総括して一言で説明したいな~」という思いから、HCD-Net認定人間中心設計専門家を取得しました。
HCD-Net認定人間中心設計専門家とってよかったのは、そこを起点にさらに人とつながれるという点です。
webディレクター(UXデザイン)としての登壇は4件。
- 6月 HCD-Netフォーラム2016 「ビジネス、社会に貢献するHCD」
- 7月 早稲田大学 政治経済学術院 政治学研究科 ジャーナリズムコース デジタルトレーニング スピーカー
- 9月 『実践例から考えよう!WEBサービスでのUXデザイン』
- 11月 HCD-Net認定専門家交流ラウンドテーブルイベント「人間中心設計専門家と一緒に考えてみよう」
2017年も引き続き、海外のユーザー向けサービス開発担当として。
より多くの人たちと関わりながら、自分の現場にあった開発手法を模索していきたいと思います。
ファシリテーショングラフィック・グラフィックレコーディング・ワークショップ設計のお仕事関係
2016年、自分として大きかったのが会社への副業(複業)許可をとったことでした。
「そんな小さなこと」って思われるかもしれないけど、けど。
のほのほサラリーマンやってきた身としては、「自分が事業者として、会社とは別に存在するんだ」という言い始めるのはけっこうドキドキするのです。笑
2015年から仕事としては受けていたのですが、ありがたいことにお仕事がお仕事をよんで、2016年は行政の方、NPOの方、コンサルティング会社や企業の方etc色々なところからお声がけをいただけるように。
「挑戦したい」と会社に相談したところ、スムーズにOKをいただくことができました。(副業規定がない会社だけど、明示的に相談したのは私が初なのではなかろうか・・・)
ワークショップ設計・ファシリテーション
1年で9本実施。
特にグラフィックレコーディングをやってみたい、というご依頼と同時に、ワークショップの設計の依頼をいただく機会も増えました。(嬉しい!)
その中で、東京のみならず、大阪、静岡、宇都宮、柏、金沢、輪島と多くの方と出会うことができました。
地域での活動のお話をきいて、その現場にあうような「描くことで見える世界を拡げる」ワークショップを企画・実施してこれたのはよかったなー。
他にも、グラグリッド三澤さんからの依頼をうけて、東京や大阪で企業研修としてのグラフィックレコーディングワークショップのアシスタントやったりも。
- 2月 グラフィックレコーディング~構造化のコツ~
依頼元:Devlove関西 - 2月 グラフィックレコーディングをやってみようワークショップin静岡
依頼元:静岡フューチャーセンター・サポートネットesune、 KOKULABO - 3月 IODD2016「SNSといじめを考えるワークショップ」
依頼元:Code for Nagareyama - 4月 チャレンジ!グラフィックレコーディング2016 ~描くことで見える世界を拡げよう!~
- 6月? A SEED JAPANイベント
依頼元:特定非営利活動法人A SEED JAPAN - 8月 対話のためのグラフィックレコーディング
依頼元:グラフィックレコーディング勉強会 in 宇都宮 実行委員会 - 9月 グラフィックレコーディングワークショップ/アンカンファレンス in CIVIC TECH FORUM@千葉・茨城 2016
依頼元:Civic Tech Forum - 10月 グラフィックレコーディングワークショップ in 金沢、グラフィックレコーディングワークショップ in 輪島第一弾
依頼元:公益財団法人いしかわ結婚・子育て支援財団 - 11月 グラフィックレコーディングワークショップ in 輪島第二弾
依頼元:公益財団法人いしかわ結婚・子育て支援財団
ファシリテーショングラフィック・グラフィックレコーディング
ざっと12案件。イベント、テレビ、NPO、行政、色々なところで描いてきました。
特に最近は、企業や行政の方からの依頼(および実現はしなかったものもふくめご相談)が増えてきています。
- 3月 CIVIC TECH FORUM 2016 (グラフィックレコーディング統括)
依頼元:CIVIC TECH FORUM2016 運営委員会 - 3月 web系な人のキャリアカフェ「なぜポジションレスな働き方が求められているのか?」
依頼元:小山田浩さん - 4月 エンタミナ3
依頼元:株式会社デスクトップワークス - 4月~7月 NHKクローズアップ現代でのスケッチノーティング
依頼元:日本放送協会 - 5月 WASEDA EDGE 価値共創デザイン教育プログラムイベント
依頼元:株式会社グラグリッド - 6月 異文化探索ナイト〜UXデザイナー&マーケターの視点から異文化体験を探る〜
依頼元:ThinkingSpace124 - 8月 エンタミナ4
依頼元:株式会社デスクトップワークス - 11月 財政出前講座×sim福岡2030 in もばら
依頼元:千葉県茂原市 - 11月 ファシリテーターズインタビュー 高柳謙×中村洋
依頼元:高柳謙さん - 11月 市民セクター全国会議2016~問われる民間の力 地域と国際の視点から考えるこれからの社会~
依頼元:日本NPOセンター - 12月 参加型アイデア・ワークショップ@埼玉県吉川市
依頼元:株式会社グラグリッド - 12月 某企業の戦略会議
依頼元:大手総合コンサルティング会社
社会で、参加型のプロセスをデザインしていく
私は特に、ファシリテーションは『(多様な背景を持ったメンバー間をつなぎ、プロジェクトで価値をだしていくための)NPOでの事業運営』の文脈で学び始めたこともあり、今もそのスタンスは変わることはありません。
会社でのディレクターのかかわり方も同じ。
特にグラフィックレコーディングについては、イベントやテレビなど、注目をいただく機会も増えありがたいなと思う反面、「美しい絵をかいてほしい」というほうに主眼がおかれる案件もありました。
依頼してくださる人の状況もわかるし、やれなくはないけど、自分の仕事とは少し離れるな~と感じています。
立場としては、市民ファシリテーター・グラフィッカー・ワークショップデザイナー・・・なんだと思います。
2017年以降は、デザインする領域を、『地域社会』のほうへ広げていきたいな~と考えています。
特に11月の『財政出前講座×sim福岡2030 in もばら』での今村寛さんのお話が、私の中では大きくて。
・人口が縮小し、多様な影響を受けて先が見えない社会の中では、財政は一件査定は限度がある。
・一件査定ではなく枠予算で「自分たちで優先順位を考える」ためには、市民との対話・納得・説明が必要
・「ありたい姿」を、立場を超えて、皆で考えていくのが一番大事
・ビルド(ありたい姿)を考えてから、スクラップ(今やらないことを決める)
・「これやるために、これをやめるよ」といえることが自律的な経営につながるし、共感をよんで、市民協働につながる
このプロセスにおいて、市民ファシリテーター・グラフィッカー・ワークショップデザイナー的な人(参加型のプロセスをデザインできる人)って、かなり大きな役目を果たせるんじゃないかと思うのです。
千葉県茂原市でこのイベントを実施された篠田さんも、そんな狙いがあって私をお呼びくださったのだと認識しています。
デザイン×政治(国際文化論)をバックグラウンドに持っている人間として、この参加型のプロセス、より切り開いていける実務者になりたいなーと思います。
その土地や環境で人々の生きるための工夫=文化の中で、どのように参加型のプロセスとデザイン対象を作っていくか。
デザインの現場も、地域社会も、種類は違えど自分の望むかかわり方はかわらないなーと感じています。
デザインというのは専門性を持った縦軸というよりは横軸であるというのが僕の解釈です。
最も大事なことはそれぞれの場所にいる人々に対する視線であり、さらに言えば”愛”です。デザインマインドを携えることで、「自分の目の前の仕事を創造的に変えるプロ」になれるはずです。ですので上に挙げたような仕事だけでなく、デザインが要ると思われてない未開拓な職種ほど、チャレンジングな可能性を内包しているのではないでしょうか。
【前編】ノンデザイナーは、いかにデザインに関わっていくか?
専修大学の上平先生のこのことば。
その土地や環境で人々の生きるための工夫=文化一つ一つ、食事、音楽、生活、生み出す技術、つながり。
その人の、思い。大事にしているもの。
フィールドワークをしていても、すぐに見えるものでは決してないのですが。
この一つ一つが自分にとってはとても愛おしい、価値あるものだと思うのです。
一つ一つ紡いで、社会に還元していけるような動きを今後より増やしていきたいな。
家庭について
諸事情あり不妊治療をおやすみしていましたが、時が満ちた感があるので、ステップアップ&復帰しようと思っています。
また、ついに念願!年末に猫をお迎えしました!
江古田にあるえこねこという里親猫カフェ出身の、パタくんタバくんです。
今は家でのほのほ寝ている猫二匹をみて、ニヤニヤする毎日です。
家族が増えることは、予測もしてなかった方向に自分の人生をむくことにもつながります。
毎日なでなでしつつ、「う〇こでねえええええ」としばらく叫びつつ、家族関係をゆっくりつくっていきたいと思います。
2017年も、よろしくお願いします!