ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究

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プロブロガーとは何ぞや?から考えたブログの指向性と進化

「プロブロガーってどういう人なんだろう?」ふと、先日そんな疑問がわいてきた。

「今書いてるブログでプロブロガーになりたい」みたいなツイートをここ一年くらいで散見するようになったのだが、プロブロガーの定義が私はよくわからなかったのだ。アクセス数が多くて有名なブログの著者?それとも業界では有名な技術をもって人気ブログを運営しているデザイナーさん?

ブロガーの姿を探るには、ブロガーを分類してみることから考えてみようと思った。

今回はブロガーを分類して「ブロガーは何ぞや?」を考えた時に見えてきた、ブログの志向性とその進化について論じたいと思う。今回、範囲ははてなブックマークの「 コンピュータ・IT 」とする。なぜなら私がRSS購読してて分析できる範囲がそのあたりだから。

ブロガーをマトリクスで分類してみた。

縦軸は「技術的」か「論文的」かとする。縦軸上部はより技術的な情報で著者の考えよりは情報要素が多く、縦軸下部は著者の論述的要素が多いものとする。
横軸は「一般受け」か「職業向け」かとする。左にいくほど、情報の受け手が多く、右にいくほどその職業対象者にしぼられるため情報の受けては少なくなる。
※なお、サイトの分類は私の主観によるもので、著者の意図する所と違う可能性がある点ご了承ください。

1.iPhone系・ライフハック系ブロガー


iPhone and Mac Keyboard / peteoshea

記事内容:ライトなものを大量に!

・テーマは主にiPhoneのアプリ、Mac、ライフハック、wordpressの使い方など、IT系のツールをいかに生活で楽しくiPhone系ブログ、などで検索するとたくさんでてくる。
・書き出しは「こんにちは!ほげほげほげほげの@○○○です」というtwitterアカウント訴求が多い
・iPhoneやMacの話はニュースとほぼ同時に記事をかいてくれる。疾きこと風の如し。appleの発表会のときには深夜何時だろうが必ず起きている。
・ブログ合宿などオフ会などのつながり、オンライン上でのつながりが多い。ほとんどお題をだしあってみなで同じテーマの記事を自分のブログで記述したりとか。ブログを書く人を応援する、というスタンス?
・時々記事ロンダリングだなあと思うものも。他の人が書いた記事内容の何かを実装する際「自分はここに困った」という点を記事にするのはいいのだけど、キャプチャを1個足しただけとかどうなんだろうと思う。

合言葉「最低でも1日1回更新!」

扱う内容がiPhoneやmacなど常にこまごまニュースがでてくる業界のため、更新頻度が大事となってくる。また、技術的な検証や学術的調査は他系統にくらべ重要視はされず、新鮮さが命。

進化:アフィリエイト系ブロガー

ブログでアフィリエイト広告を実装し、生活するというスタイル。記事更新の頻度担保=PV増加=生活資金獲得、となるので、必然的にブログ更新に相応の時間を多くさくことが必要となる。ゆえに、更新しやすいネタが中心となる。

私が好きなブログ

男子ハック
idea*idea
和洋風KAI

※もともとブログに主題があっても、アフィリエイト系ブロガーで生計をたてることになると、更新頻度命となってしまうブログもちらほらみかけて時々がっかりします(ここでは例示で挙げないけど)。。ここ4ヶ月もその主題がなく、ライフハックやごはん情報、wordpressの情報などと更新しやすいもの中心となってしまってるブログとか、超もったいなさすぎる!「あなたのそのマニアックな主題がよみたいのよー!」と思っちゃうのです・・・

2.ITジャーナリスト、ノマド系ブロガー


@ttachi さんの「ノマドワーカーという生き方」 / minami.ueda

記事内容:ノマド的ライフスタイルや社会考察

(1)の内容に加え、ノマドなライフスタイルや社会についてあれこれ意見を語ることが多い。
当然、社会について論じるためある程度の学術書、新書、インタビューなどのバックグラウンドはあり、①よりも更新に時間を要する。
会社員からすると、なかなか踏み出せない世界にふみだしたた新しいライフスタイルの提案者という意味では興味深い。

他方、「ノマドなオレかっこよくねー?!」とかが見え透けたり、「影響力はもちたいけど責任はないよね」というオレオレ主義をだすとブログが炎上することもある。

合言葉「評価経済」「個の時代」

貨幣経済の対極として評価経済をあげ、「ノマドやってて現実の稼ぎは少なくとも、他人とつながって評価されているから豊かだよ」「会社でいきるのではなく、個として今後いきていくためにがんばるのが大事」という論調。

進化:個人系オピニオンリーダー

企業に属さないで、書籍などを書いたり寄稿したり、登壇するなどしてお金(と評価)を稼ぐ。

私が好きなブログ

ihayato.news
No Second Life

うーん、実はこの系統のオピニオンリーダーのブログってほとんど読んでない。。
あえて自分がノマドにこだわる必要性がないから。

3.技術者(デザイン、プログラミング等)


Day 209 / 365 – html5 for web designers / anitakhart

記事内容:自分の持てる専門技術を共有

web制作やプログラミングについての技術的な記事が中心。

個人・企業をとわずプロのデザイナーやプログラマーが仕事で得た知識を公開したり、仕事のすきまに実際に検証して掲載している。ひとつの記事をつくるにはかなりの労力が必要となる。(webクリエイターボックスは翻訳+記事いっぱいのものだと20時間かかってるとのこと 参照

ブログの記事内容も、「今日たべたご飯」という日記的なものは(1)より圧倒的に少ない。記事内容はその個人のブランディングとなるので、おのずと発言責任を重視した記事を掲載する傾向にある。

合言葉「お仕事のご相談・ご依頼はこちら!」

仕事のノウハウを共有できる=フリーのデザイナーやプログラマーなどの技術者、もしくは企業で勤務してるけどそのエッセンスを技術系ブログをかいている、という事例が多い。フリーのデザイナーやプログラマーはお仕事の受注のため「お仕事のご相談・ご依頼はこちら!」と書くことがおおい。勤め人は謎。あとweb系の人に共通するのは「IE6氏ね」。

進化:著名なデザイナー・プログラマー

業界内で「技術力ある人」というブランディングをし、受注を増やす。書籍で執筆をするなど。

私が好きなブログ

webクリエイターボックス
DESIGN IT! w/LOVE
bookslope blog
Coliss
かちびと.net
やねうらお-よっちゃんイカを食べながら、息子語録を書き綴る
今村だけがよくわかるブログ
着ぐるみ追い剥ぎペンギン

わーーーたくさんありすぎて書ききれない。。
あと企業でも好きなサイトたくさんあるけど、NHNディレクターブログDeNA Creator blogも大好き。
やっぱり本職のため好きな個人ブログ大量!

4.ネット企業のマネタイズ実力者


第2回 戦略的Webマーケティングセミナー / Dakiny

記事内容:自分の仕事とそこからつながる業界や社会について

自分の現在の仕事から、サイトのマネタイズ方法や、それにともなう組織マネンジメント、現在の業界についての話、社会への提言など。自分の仕事とそこからつながる社会にむけての話が中心。
実名主義で、所属している企業、仕事内容を明らかにしている。当然、実名で講演をしていたり、取材をうけていたりするので、その告知の記事もある。

合言葉:「独立心」

企業につとめている、いないというのは本質的ではない。会社と方向性があわなければやめるし、方向性があえば企業につとめるというスタンスの方々。

進化:より希望と実力にみあった場所で働く人

業界内で「こういう仕事で実力ある人!」というブランディングをし、自分がしたい仕事をしていく場を獲得していく。

私が好きなブログ

TABLOG
More Access,More Fun!
tokuriki.com
Parsleyの「添え物は添え物らしく」

特に一番好きなのは、田端信太郎さん(@NHN)のTABLOG
永江一石さんのITマーケティングブログのMore Access,More Fun!
共通するのは

自分は知的好奇心にドライブされる部分が強いと思っていて、もちろんお金に興味が無いわけではないのですが、「給料を倍あげるから」と言われても、つまらない仕事はしたくないです。
失敗をおそれず「やりたい」と声をあげることが納得できる仕事への第一歩

という田端さんのインタビューにもあるとおり、おもしろい仕事に対してコミットしていく箇所だと思う。場所やお金は(生活できることは前提で)、二の次。

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また、上記のように手持ちのブログを分類しつつ、プロブロガー本とよばれる『必ず結果が出る ブログ運営100テクニック プロブロガーが教える”俺メディア”の極意』もちゃんとよんでみた。著者、コグレマサト氏、するぷ氏はブログでメシを食っているそうなので。

本書を読む限り、著者のお二方はアフィリエイト広告によるかせぎで生計をたてているという(本書の内容もその施策が中心)。お金の稼ぎ方の根本が『PV稼いでアフィリエイト広告でちゃりんちゃりん』というアフィリエイターの基本施策である以上、「プロブロガー」はより個性をうちだしたアフィリエイターの一派と考えるべきなんだろうなあ・・・と思った。多分「プロブロガー」の人たちは、アフィリエイターと認識されることをすごくいやがりそうだけど。

分類してみて思ったこと。

・web業界じゃない人もブログを楽しんで、しかもそれが生活の糧となっているのはおもしろいなあと思った。とことん自分のメディアにつきあう気持ちがあれば、そういう「プロブロガー」の方向をめざすのもありなんじゃないかと思う。

・じゃあ自分はどうなんだろう?と思った時、少なくとも「①iPhone系・ライフハック系ブロガー」「②ITジャーナリスト、ノマド系ブロガー」ではないなあとはすぐ感じた。
あえていうならwebディレクター、UIUX設計者というバックグラウンド上、③技術者(デザイン、プログラミング等) なのだろうけど、技術情報というよりは小論文的な性質をもっているし。だいいち私の文章変らしいし。願わくば、抜群の変態っぷりで輝いた岡田あーみんの如く、③と④の境目に咲くドクダミの花になりたいものです。

・自分の日々の仕事のエッセンスをブログに記載している以上、自分の成長がブログの成長にもつながる。このブログがどうなるかは不明だけど、日々の成長を信じて軌跡を残していきたいと思う。そしてそれが少しだけ誰かの役にたつならとてもうれしい。

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