ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究

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共働き夫婦が、パルシステムの宅配サービスを4年続けた結果の考察

img_konsen2/12(水)朝、突然インフルエンザに斃れました。
幸い、吸入薬イナビルがてきめん効いて元気なのですが、インフルエンザの菌自体は保有しているので外出はNGです。そして夫は無事感染を免れ出張中。わーい完璧な引き篭り!

しかしそんなヒキコモリ状況に反して、我が家の冷蔵庫は新鮮な野菜や肉魚がぎっしり詰まってます。自炊には全く困りません。充実した冷蔵庫の中身は、パルシステムの宅配サービスのおかげです。

現在のインフルエンザ&大雪という異常事態も乗り切ってくれるパルシステム。異常事態はさておき、共働き夫婦が毎日生活するときにも、パルシステムはものすごい手助けとなってくれています。今回は我が家の食材/日用品購入動向を行動観察しつつ、パルシステム(および類似する宅配サービス)利用についての有用性・足りない点を挙げてみます。

前提:我が家の「ユーザー」

ユーザー属性と家事工数

妻(私):トータル家事工数 約7.6h/週
  • 購入する食材・日用品を選択し注文、毎日の料理担当。土日の食器洗い担当。平日帰宅は21時~25時。
  • 料理作成工数:5.25h/週(平日3日間の夕食+土日の昼食夕食、計7食 各0.75h)
  • 食器洗い工数:0.8h/週(土日の昼食夕食、計4食 各o.2h)
  • 食材日用品手配:1h/週(パルシステム0.5h+必要あればスーパー0.5h)
  • 掃除工数:0.25h/週
  • 洗濯工数:0.3h/週(洗濯乾燥機にほおりこむ+たたむ工数)
夫:トータル家事工数 約3.55h/週
  • 料理を食べる&平日の食器洗い担当。土日は掃除担当。平日帰宅は21時~25時、出張が月1回程度。
  • 料理作成工数:0.25h/週(平日1日間の夕食で調理の必要あれば)
  • 食器洗い工数:0.8h/週(平日4日間の夕食、計4食 各o.2h)
  • 食材日用品手配:1h/週(ビール手配とかamazonで飲み物購入とか)
  • 掃除工数:1h/週
  • 洗濯工数:0.5h/週(洗濯乾燥機にほおりこむ+シャツとかちゃんとたたむ工数)

二人とも残業が2~3時間/日はあるので、可能な範囲で自炊はしている状況です。私の自炊許容範囲は「料理を作る体力気力がある時かつ、帰宅が24時をまわらない時」。

また、食器洗い工数は、結婚して2年目位までは私が全て対応していましたが、議論のうえ均等分配しました。特に平日、私が長風呂+髪の毛を乾かす工数が必要で、寝るのがおそくなりがちなので、平日分の工数は夫に担ってもらっています。

ユーザーの食事の志向

妻(私)
  • 朝:米と梅干もしくは納豆、卵があればOK。寝坊したら会社でパンを食べる。
  • 昼:外食
  • 夜:一汁二菜+米があればOK。酒は飲まない。
  • 特記事項:激辛好き・タイ料理韓国料理好き・「産直」「地産地消」「有機栽培」「国産」を好む(祖父母が農家だったため)
  • 朝:パンとコーヒーがあればOK
  • 昼:外食
  • 夜:晩酌のためつまみ重視。〆となる米と汁ものはなくてもいい。
  • 特記事項:肉より魚派(ぱさぱさした肉が嫌い)・夏でも冬でも鍋料理好き・「酒にあう○○」を好む

夫側の晩酌がある文化vs私側の晩酌がない文化が激突し、文化触変をおこした結果。最近では私は一汁二菜+米、夫は0.8汁二菜+0.3米、という状態で均衡を保っています。

DINKS生活の課題と、宅配サービスの有用性

我が家の姿は、20代~30代の都心のDINKSにけっこうあてはまると思います。
平日はほとんど仕事、休日は各自好きにすごす(引き篭ってぐうたらすることもままある)というスタイル。となると、いくつか困る面がでてくるのです。

深夜帰宅でスーパー行くのめんどくさい

img_yasai
まずこれ。深夜に開いてるスーパーは限られてるし、わざわざ仕事で疲れた後にいくのがめんどうなんです。仕事の荷物(PC含め5kg程度)背負ってスーパーに行って、大根とキャベツとドレッシングを抱えて帰る・・・・なんて考えるだけでぐったり。
料理好きだけどやりたくなくなるっつーの。

宅配だと、そうした重いものは週一回、極力宅配してもらえるので楽なのです。
なお、近所(徒歩10分)で大手スーパーが25時まで開いているけど、往復20分と考えると足が遠のきます。徒歩3分くらいのところに小規模なコンビニ兼スーパーもありますが、野菜も肉も美味しくないので微妙。。

夫婦とも休日は寝ていたい

img_koshihikari買い物のために工数さくの面倒なんです。その分寝ていたい。

届けてくれる宅配それだけでありがたい。
産直米届けてくれるのありがたすぎ。。

でも「産直」「国産」の食材を食べたい、ちょっといいもの志向である

img_hotcake
これは私の志向性の問題です。祖父母が農家で、よく祖父母がおくってくれる米や野菜をたべていたからこそ、食べること・料理することが好きになりました。

作った人の顔が見える食べ物、なんだか食べてて嬉しいのです。ゆえに食材選びは、数十円の差なら「産直」「国産」メインとなります。
あれば便利なホットケーキミックスも、国産小麦なのがなんか嬉しい。

「産直」「国産」メインで購入できる宅配のうち、パルシステムを選んだのは夫の前職つながりゆえです。たぶん他の生協で、個別宅配してくれるサービスであれば、同じような満足度だったと思われます。
なお、「有機栽培」「地産地消」はマストではないですが、ちょっといいものを選ぶときの自分の基準として選んでいます。完全オーガニック志向では全然ないです。肉好き。

容赦なくやってくる賞味期限・消費期限

img_cabocheぶっちゃけ毎日自炊なんて無理だったぜ、アハハ!
サービスリリース前なんて平日のうち2日自炊できれば合格点。
それでも容赦なく賞味期限はやってきます。

ゆえに極力翌週の状況を鑑みて注文をしています。
たとえば料理工数が少なくなる(しかもどの程度少なくなるか読めない)サービスリリース前に、私が実施している施策は以下。

  • 頼む野菜の種類を、長持ちする根菜メインにする。大根・人参・ごぼうは3種の神器。
  • 「愛菜果」という野菜が長持ちする袋を注文し、野菜をその袋にしまう
  • 葉物はキャベツか白菜にする。外の葉っぱから使う+「愛菜果」に格納すれば二週間以上もつ
  • 肉や魚は賞味期限・消費期限が近い冷蔵ではなく、数か月保存可能な冷凍を買う。
  • 夫の酒のつまみになりそうな冷凍品(解凍するだけ)を一種買っておく。例:いかの沖漬
  • 夫朝食用・私の会社朝食用に、パネトーネ種のコモパンを買う。(賞味期限が長く35日)

もちろん、夫が好きな冷蔵のバラ豚肉(180g)は毎週欠かさず買い、極力使いきるようにしています。夫は豚汁が好きなので、貯蔵してある大根人参と、残った何かの野菜と、豚肉を加えればあっというまにおいしい豚汁完成!

まんいち使いきれないとめどがたったら冷凍すればいいし。180gはちょうど一食分なので、パックごとすぐ冷凍できるのがらくちんです。

パルシステムは「産直」「国産」メインのうえ、こうした食材の調整作業がしやすい品物が多いのが助かります。

肉・魚系は冷凍での運用が多くなる

img_tori平日に買い物にいくタイミングが限られるため、DINKSの食卓のうち肉・魚系は冷蔵より冷凍の活用が多くなりがち。一般的に冷凍のお肉や魚は味が落ちる印象ですが、パルシステムの商品はそんじょそこらのスーパーの冷蔵食品よりおいしいです。

たとえば鶏肉(までっこ鶏モモ肉唐揚げ用)。
バラ凍結なので、解凍してる間に付け合わせ野菜を切る→解凍終わったら味つけて焼くだけで一品できてしまいます。
他スーパーで買う冷凍の鶏肉は、生臭い印象だったのですが、パスシステムのは臭みがなくて食べやすくて素敵です。

他、お魚も美味しいです。最近は九州産塩サバ切り身江戸前あさりをよく買って常備しています。汁物あまり好まない夫も、あさり汁は好きらしいので。

ちなみに、冷凍肉・魚が活躍するのは平日月~水曜日です。
我が家の食卓は
・パルシステム配達の木曜日~日曜日:冷蔵肉・魚介類ドリブンでメニューが決まる
・平日月~水曜日:野菜ドリブン(痛む前に使い切る)+野菜にあう冷凍肉・魚介類をつけて運用
というオペレーションにて成り立っているので。

なお、野菜ドリブンのときには、クックパッドで「小松菜 しいたけ」「さつまいも れんこん」など野菜複合ワード検索を利用する頻度が上がります。もちろん人気検索したいので、有料課金ユーザー。

料理工数が限られる

img_satoimo共働き夫妻にとって大事な時間削減が達成できるのはうれしいです。料理工数も当然考慮の範囲に入ります。

たとえば冷凍のさといも。さといもの皮をむくのは、らくちんバージョン「裏技:つるっと皮むき、かゆくない・・里芋」でも20分(ゆで時間込)はかかるので、できれば休日にやりたい内容。

皮むき済みの冷凍さといもは便利な反面、さといも独特のとろとろ感がでず、ぺちょっとするのであまり好きではなかったのですが。パルシステムの冷凍さといもは皮の風味がして、ほっくり芋感が残ってて重宝しています。皮むき工数なくなっておいしいのはありがたい~

他、冷凍揚げ茄子(産直なす)など、揚げる工数なしになる点重宝しています。すぐにだし汁に加えればおいしい揚げびたしになり、カレーに入れればコクがでて美味しいのです。
また、バラ冷凍鶏肉も、鶏肉を切る工数削減=鶏肉切った後の包丁まな板消毒工数圧縮となります。

こうした細かい工数削減を積み重ねていくことで、平日は相当工数圧縮が可能になったなーと思います。

パルシステムで足りない点

さて、そんなDINKS夫婦の課題に対応する便利な点を述べつつも。どうしてもパルシステムで足りない点も発生してきます。

アジア食材、激辛食材、刺身が足りない

img_mariesharps不定期でたまに売っているだけなので、どうしてもほしいものはカルディコーヒーや、他のスーパーに買いに行きます。これは仕方ない。

たとえばマリーシャープスのハバネロソース。これ何にかけてもうまい。洋食のみならず和食だろうがアジアンだろうが鍋料理だろうが、なんでもあわせられるのです。もはや神。こいつのいない食卓が考えられません。
いつのまにか夫も利用するようになっていました。

あとさしみのバリエーション少ない。魚好きの夫はこの点不満らしく、週に2回はスーパーで刺身かってきます。

そいえばにんにくすりおろし1kgボトルもないや。利用頻度高いけど、業務用だからパルシステムに売ってない。

簡単に料理できてしまうものがふえて、手間をかけなくなる

工数圧縮食材に頼りすぎるのも考えものだなあと思います。
たとえば、魚。魚を1尾まるまるさばく、という機会が撃滅しました。今さばけなくはないけど、迅速には調理できないです。

もしこの状態で子供ができたら、冗談じゃなく子供が「切り身の状態で魚が泳いでいるんでしょ」というかもしれない・・・そうならないように日々の料理をどうすればいいんだろうなあと時々考えてます。子供いないけどね!妄想妄想w!

反面、台湾やタイなど、お母さんは働いてて忙しいのでほとんど自炊せず、屋台でごはんをたべる文化をみてると、そこまで気負うことないかなあとも思ったり。女ごころは複雑。

エンゲル係数が上がる

食費だけで月平均2.5万円くらいパルシステムで利用しています(手数料188円/回込)。他スーパー等で買うもの0.5万円+月2回外食(計1万円)をあわせて月4万円くらいの食費と仮定すると、エンゲル係数18%。

一見普通に見えますが、平日のランチ代(2万円/人×2人)を今は夫婦それぞれ自分の財布からだしていることを考えると、実際のエンゲル係数は30.7%・・・。2011年平均の25%より5.7%も高い!

もっとランチも含め自炊すべきだし、安い商品を買いに行く等工夫できる余地もあるとは思うのですが(実際、以前池袋に住んでいた時にはとても安い八百屋があって、週の野菜を1000円/2人 程度に抑えることができてたのです)。今はそうした八百屋が近所になく、外食=リフレッシュの意味合いもあるので、なかなか難しいところです。。。うぬぬ。

総括

うだうだ書きましたが。まとめると。
「おいしくて品質がいい料理を、少ない工数で料理できる=毎日の料理を最適化できる」です。
料理が好きだけどめんどくさがりやで、おいしく工数削減していきたい人にはおすすめです。

※なお、パルシステム各種写真は「パルシステムの商品」より引用しました。

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