ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究

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女性が仕事の場で、テーブルに着き続けるということ

img_15040630代の転職の難しさをぼやきまくって、生き残るためになにをすべき?ってこと考えているくせに。
上長達と話してて、自分自身、仕事に対して『テーブルに着き続ける』ことをあきらめてた側面があるんだと気づかされた。

「azumiは、そろそろ飽きてきたでしょ?」と指摘されたのだ。
しかも、信頼する上長複数から。

それは、指摘されるまで、無意識にあきらめていた部分。
自分では相応にガツガツしてたつもりだから、余計に衝撃をうけてしまった。

近々『産むかもしれない』という状況について

私がネックに感じてたのは、『不妊治療に通っている』という事実だ。
幸せなことに、夫も会社の上長や同僚もこの点に関しては認めてくれており、調整もしやすくしてくれているため、家庭も仕事も自分さえやりくりすればいろいろ動かせる状況にはある。
(この点については、周囲の人々に本当に恵まれていると思う。)

しかし、先は見えてはいない。
家系的につわりが厳しい体質だし、変にエネルギッシュなとこはあっても実際の体力とか気力もタフなほうではない。
たぶん妊娠出産時期は相当へろへろになるだろうなあと予測している。

あと、これは私のマイナス面でもあるんだけど…能力のデコボコ激しすぎて、苦手な仕事が延々と続くシチュエーションになると途端にダメな奴になる。
現職でのサービス開発とかUXデザイン業務はまわせても、マクドナルドの昼のピークや、金曜夜の最も混雑した居酒屋のテーブルをまわすことが私にはできない。
体をつかって反射的に効率的に何かをすることがとっても苦手。
みんなができることが、自分にはできない。
大学生時代にバイトが続かず、嫌と言うほど思い知って落ち込んだ。

今のような仕事以外、自分が社会に役立てることって実はぜんぜんないのである。
仕事(誰かと一緒に伝えるものをつくるということ)ができないと生きてる価値がないとすら思ってる。

そんな状況ゆえ、今の仕事においては、「負けたら即社会的に死ぬ役立たずだから、社会で生き残るためには何が何でも負けねーーーー!!楽しく生き残るためならなんでもやるぜウェーーーイ!!」て思考になるんだけど。
反面、もしこの恵まれた状況を手放したらどうなるんだろう?信頼を失ったらどうなるんだろう?と思うと非常に怖いのだ。
自分の熱狂的なものづくりの楽しさの裏には、人生が根底から崩されてしまうかもしれない恐怖が潜んでいる。

産みたいということを抜きにすれば、転職はやろうと思えばできると思う。
でも、今の組織でずうっとやっていこうと思うと「私が好きな上長や同僚たちに迷惑をかけたくない」ってまず思ってしまう。
次の期間からは自分の成長は二の次にして、まわせる仕事を中心にうけていこう。
何かをやりたいっていわないでおこう。迷惑になるから。
無意識にそう思ってしまっていたのだ。

※なお、これは自分に限ったことで、仮に同僚が同じような状況におかれてても自分はまったく迷惑だとかは思わない。
むしろお互い様だよねー!いいじゃんいいじゃん!と大歓迎する。
これが自分に適用されないのが、ほんと不思議な部分ではあるんだけど。

大好きな場所で、長く続けたいからこそすべきこと

小手先の計算で始める準備と、目の前にある仕事に100%で没頭することで自然と得られるスキル。どちらが次に繋がるかは明らかです。
将来に保険かけるより、目の前の仕事に全力で取り組んだ方がいい

そんなこといやってほどわかりきってるのですよ。
でも、いつくるのかまったくわからない何かを確実に持っている身としては。
少しでも周囲の負荷を減らしたい、何かを途中で放り投げるような状態にして信頼を失うようなことはしたくない、うまくやらなきゃ、と自然と思ってしまう。

猛烈に怖いのだ。
共に熱狂できる大好きな場所や人を、自らの望むものとひきかえにダメージを与えてしまうかもしれないことが。
そして、そのダメージが自分にかえってくることが。
大好きな人たちと、つくりつづけられなくなることが。

上長達にその不安をふと深夜にもらしたところ。
「え、成長しつづける前提でいてよ。」っていわれた。
「できたらできたでどうにかするからさ。それまでは成長しつづけるように(人事評価の)目標もとうよ。」
「そうじゃないと面白くないじゃん!」

そりゃーもうあたりまえのように。

拍子抜けした。
ある上司からは考えすぎだよ、ともいわれた。
6年間もいる会社なのに、こんな一人でぐるぐる考えることがベストではなく、組織ではとにかく(ほんとに授かって体調みて調整となるぎりぎりまで)成長を求めるということに、まったく気づいてなかった。
だから、今から先の成長を、自分からあきらめてしまってたのだ。

自分の力だけでは何もできない。
だが自分がこれから成長し、可能性を拡げていくためには、自分自身をもっと信じなければならないこともわかっている。
私もいまもなお、自分の能力を超えているのではないかと不安になるような状況に立ち向かっている。
(中略)
それでもくじけず、手を上げ続けなければならない。
隅っこに座らないで、テーブルに着かなければいけない。
LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲

私は隅っこに座ろうとしていた。
上長達はそこに気づいてた。
隅っこにすわるな、テーブルにつけといってくれた。

だから私はいまだに怖いけど、テーブルに着こうとおもった。
体力的にいられるぎりぎりまで。
自分の会社はまだまだ若い組織で、しかも所属する部署なんてさらに若くて32歳の自分が一番の長老みたいなもんだ。
だから自分がテーブルに着き続ける姿勢をみせれば、後の人が続きやすいんじゃないかと思う。

自分のためというより、未来のみんなのためにも、テーブルに着き続ける勇気を持ちたいと思う。
きっとそれが大好きな場所への貢献になると信じて。

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