11/7(土)11/8(日)、Code for Japan Summit 2015でグラフィックレコーディングやってきました!
全国のcode for xから関係者がサミットにあつまる中。
総勢16名のグラフィックレコーダーも、首都圏近辺、静岡、岐阜から集結しました!
16名、2日で総勢100枚以上のグラフィックレコーディングをかきあげました。
廊下にずらり張られると、もう圧巻!!
私がレコーディングしたセッションについて+グラフィックレコーディング
シビックテック最前線 (日本と世界の潮流)-渡辺 智曉氏、飯田 哲氏、瀬戸 寿一氏、東 修一氏、羽鳥 健太郎氏
オープンデータの世界の潮流、オープンデータセンサス(公開状況調査)、自治体オープンデータ公開分析結果についてのセッションでした。
おもしろかったのは、利用者目線でした。
データはあっても使いづらい形式だと、実際の社会で活かすサービスや評価をおこないづらいよな・・・と納得しました。
せっかく公開したデータを多くの人に活用してもらうために、データをあつめる以上に考えることは多いんですね。
アイデアソンのはじめ方 -矢吹博和氏
『先生発!ハッカソン』など、矢吹さんファシリテーションの仕事をご一緒させてもらったことがあったのですが。
「この人の頭の中どーなってんだろうなー」と気になってたので話をきけてグラレコできてよかったです。
視覚会議で単語をぬきだす意味がわかった!
文脈を切る=発散、そこからストーリーをつくる=収束、だったんですね。
余談ですが、このグラレコの矢吹さんは「似てない!」と評判でしたw
うーん、矢吹さんの謎の勢いとパワーがでてて、私は全体的に何かがにてると思うんだけどなあ。笑
How to foster an open source culture inside Government (政府の中でオープンソースの文化を育てる方法) -Ben Balter氏、藤村 英範氏
よりよい社会実現のために、政府に影響を与える活動として、NPOからの政策提言という立場は知っていたのですが。
政府の中のプロセスを民間の人をまきこめるフローにするなど、中から変えていくという部分がとても興味深かったです。
皆が利用できるよう汎用的にしたツールは、いろんな人をまきこむ力そのものになるんですね。
ひいてはそれが、開かれた政府につながる。
恥ずかしながら、今までオープンソース、オープンデータを企業や研究の文脈でしか捉えてなかったので。
政府が他のステークホルダーをまきこむための手法と文化だという事実そのものに驚きました。
地方創生×IT 裏トーク -藤川 遼介氏、堀口 将志氏、高鍋 剛氏、コメンテータ:古川 和年氏、コーディネータ:牧葉子氏
地域経済分析システムRESASの話にくぎづけ!!
データで政策評価や立案ができるというのが、PDCAぐるぐる大好きwebディレクターとしてはツボだったのです。w
『地方創生×IT 裏トーク』だったので、もう少し裏的トークがきけたらもっとおもしろかったかも。
教育機関とシビックテック —学校・学生をパートナーにするために -春木良且氏
フェリス女学院大学の春木良且先生のお話。
PBL(Project-Based Learning 課題解決型学習)をどうやって大学で実践しているか、生徒にどんな投げかけをしているかという話は、ワークショップデザインする身として興味しんしんでした。
事象を抽象化し(ラダーアップ)、そこからまた具体化して社会とつながっていくという発想フローは、UXデザインにおける上位下位分析⇒構造化シナリオ法(バリューシナリオ⇒アクティビティシナリオ⇒インタラクションシナリオ)⇒UXフローに近いなと感じています。
今こうした授業を受けられる生徒さんがうらやましい。
Code for Japan オープニングトーク-関 治之氏、豊島区長 高野之夫氏、Google LT 南 万理恵氏
関さんと高野区長、googleの南さんのにっこにこな笑顔が印象的なオープニングトーク&LTでした。
課題を持ってる人、技術をもつ人、制度を整える人。
この皆をつなぐCode for japanという団体のパーティーの楽しさって、この人たちにすごくひっぱられてるんだろうなと感じました。
描いてる私自身、なんだかすごく力がもらえるトーク。
その感じがグラレコでも伝わっていればいいなと思います。
Google インパクトチャレンジ セッション -南 万理恵氏, 山崎 梓氏, 関 信司氏, 吉岡マコ氏
google インパクトチャレンジで選ばれたプロジェクトによる、プロジェクトの説明とアドバイスをするというセッションでした。
テーマは『世界をよくするスピードをあげよう』。
・特定非営利活動法人マドレボニータ 産後ケア文化をつくる
・認定 NPO 法人育て上げネット IT スキル教育による若者の就労支援
・NPO 法人ドットジェイピー クラウドで政治資金の流れを透明化
・NPO 法人福島インターネットテレビジョン 自殺を防止するセーフティネットワーク
アドバイスのセッションをめっちゃ楽しみにしてたのですが。
グループごとにアドバイス、熱気があって大盛り上がり!
(全体共有までいけずグラレコにかきぬけなかったのだけが残念です。)
Code for Japan フェロー大集合!ぶっちゃけどんな仕事? -吉永隆之氏,山田直行氏,奥野和弘氏,宮崎光世氏,松村亮平氏
「行政の人は頭が固い」的な一方的な先入観そっちのけな行政の方の話、そんな人と一緒に仕事を進めるフェローの方々の話がとてもパワフルでした。
1年以下~数年単位の人それぞれいますが、「これでおわりたくない!」「もっとやりたい」という声が多く、また地元・派遣先とわず愛着をみなさんもっていらっしゃるように見えました。
たとえ離れてても、地域社会にコミットする方法って色々可能性あるんだなとあらためて感じました。
ファシリテーターとの連携
今回おもしろかったのが、ファシリテーターとグラフィックレコーダーの連携でした。
特に素敵だったのが、ファシリテーター高柳さんとグラフィックレコーダー五十嵐さんの『Code for Cat 猫の問題を解決しよう』セッション。
それでもパネルディスカッションで知れる内容としては深くて衝撃を受けるものばかりで個人的には「すごいな」と思い、ファシリテーターとしてはキャットソン時のパネラーを含めた参加者間の「差」をどうすればよいのか、またどうすれば「ゆるく、楽しく、猫らしく」なアイデアソンにできるのかを、どんどん描かれていくグラフィックレコードを眺めながら考えていました。またさらにパネルディスカッションにもあるあるな、もっと時間いっぱいまで話を聞きたくなるという状況が発生し、課題書きは話を聞きながら…ということになりました。実はキャットソンの大事なインプットである「課題」を出してもらうのに、しっかりと個人の頭の中で考えてもらい自分ごとにするというファシリテーションを考えていたのですが、課題を書き出すことよりももっと話を聞くということを選んだ時、そこで見事に私自身がいろいろと「手放す」ことができたのでした。
そして、手放したことでよい結果を得ることができました。実はその最後に譲った時間があったおかげで、パネラーの方の本当に言いたい部分まで到達できる時間となり、聞き手にもぐっと深いものを感じさせる結果になったのです。そしてその深いものを感じさせた状況で綴られた課題には、しっかりと受け取った証とも言える、真剣に書かれた課題が残されたのでした。
(中略)
アンカンファレンスでもパネルディスカッションで担当してくれたグラフィックレコーダーの方に担当していただけました。このおかげで可視化のプロセスと対話のプロセスの担当を分けて担うことができたので、かなりやりやすくなりました。そしてその無茶ぶりに応えてくれるグラフィックレコーダーの質の高さに感謝感激でした。
(中略)
あ、後、グラフィックレコーダーの方がまとめる作業をされるだろうなとそのあたりの準備はしてみたりはしました。グラフィックレコーダーの方と途中なんども言葉を交わして場の微調整みたいなことをしながらの進行、すごく楽しかったです。ファシリテーション、場作りをしっかりと意識されているグラフィックレコーダーの方と場を進めるのはお互いの専門性を尊重した感じで、なんか変な言い方ですが、誇らしかったです。
今回のグラフィックレコーダーは、五十嵐さんはじめファシリテーター経験積んだメンバーが多かったのが特徴です。
(デザインを学んできた!というよりは、ファシリテーターをやってく中で必要性を実感した、というメンバーが多い。)
ファシリテーターの進行や気持ちを理解しつつ、ファシリテーターが欲する部分を読んでかくということができてたのかもしれません。
私自身、ワークショップファシリテーターやってみてはじめて、ワークの狙いにフォーカスしたレコーディングを意識するようになった側面もあります。
この二人のセッション見たかった~!
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また今回グラフィックレコーディング隊、『グラフィックレコーデイングで合意形成を加速せよ!』というワークショップも運営していました。
ファシリテーターは、和波さん、三澤さん。
大成功だったみたいでよかった!!
グラレコ隊の活躍もよろこんでもらえて何より!
今回グラレコが一番の衝撃。議事録の可視化なんて考えた事がなかった。共有って観点からも凄い効果があると思うし、グラレコさん神やわと思った。そんなグラレコさんがいない時でも、グラレコジェネレーターとかあればな・・・ #cfjsummit
— よーぺぃ (@yopeyt2) 2015, 11月 8
グラフィックレコーディング、すてきー!!今日企画した2つをレコードしてくれました!これ、私も出来るようになりたいなぁ
#cfjsummit
— 安彦恵里香 (@abikoerika) 2015, 11月 7
またぜひグラレコ隊で参加したい!
描きながら、技術がどう社会に活きるのか?という新たな視点や問いを考えるきっかけになりました。
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