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フェリス女学院大学『社会的起業』(春木良且教授)の授業でグラフィックレコーディングのワークショップをしてきました

img_1123_s11月9日(月)、フェリス女学院大学『社会的起業』(春木良且教授)の授業で、グラフィックレコーディングのワークショップを実施してきました!
一緒にワークショップ設計&授業をしたのは、グラフィックレコーディング勉強会メンバーのファシリテーター西田武史さん、グラフィックレコーダー増山和秀さん。

この『社会的起業』の授業は、PBL(Project-Based Learning 課題解決型学習)という形式をとっています。
大学外部の方から社会的な課題を共有いただき、社会的な課題を考えていく中で学びあうそう。
グループで社会的課題を考えるにあたり基本となるのが、思考する力、発散収束する力、異なる立場の人に伝える力です。

春木先生からご依頼いただき話を伺う中で。
「どうやったら、グラフィックレコーディングを通じて、情報を『見える化』するの大事さ・手法を学べるのか?学生みなさんが社会に対してアクションしていく一助になれるのか?」という問いをずっと考え続けました。

授業の様子

授業は90分。自己紹介と、なぜ自分がグラフィックレコーディングをやっているのか?どんなところで社会に活かしているの?という話から。
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そして実際に、学生さんと春木先生がディスカッションしている様子をグラフィックレコーディング!
色々説明するより、グラレコがいったいどんなものか見てみよう!という趣旨です。
ディスカッションのテーマは『横浜駅で不便なことは?』。
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エレベーターが遠い、階段上下が必要、人があっちゃこっちゃの方向に動くのでぶつかるなど、具体的な問題がたくさんでてきました。
ターミナル駅では人を流す駅/留める駅としての機能のうち、横浜駅は『留める』タイプ。
その留める導線がうまくつながってないから上記のような問題がおきること、また改修工事をしているものの「本当になおるのかな?」という心配点が見える・・・という議論構造が可視化されました。

そして、なぜ可視化が大事なのか?というお話。
見える化することで、参加者の理解度や意欲があがり、議論が進むんだよ!という話をしました。
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そして私たちが伝えたかったのが、『構造化』の大事さ。
伝わるものには構造がある。
グラフィックレコーディングでも、デザインでも、文章でも、それはかわりません。
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グラフィックレコーディングも着々と進行中!
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そして実際に、構造化しながら表現する練習をします。
『タイトル』『(議論の)大事なポイント』『結論』それぞれでよく使うパーツを実際にかいて練習していきます。
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描くとどんどん楽しくなって、オリジナルなパーツも生まれてます!
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練習したあとは実際のニュースをよんで、情報を構造化してみよう!というワークです。
NHKの社会系の記事を読み、『タイトル』『(議論の)大事なポイント』『結論』のパーツを使って情報を構造化します。
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みんな真剣です!15分間みっちり考えぬきました。
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実際に学生さんたちが描いた作品がこちら!
「このニュースを自分はこう切り取った」という意気込みがみてとれます。
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絵がポイントで入り、情報を『構造』でしっかり捉えててわかりやすい作品。
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こちらは文章が多めですが、しっかり構造をつくってるのでとても読みやすい!
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絵をかくことが好きな学生さんは、力をフルに活かして情報を整理。
平和=鳩、スポーツ=ボール等のアイコンなど、わかりやすいイメージで伝えています。
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授業の最後、春木先生から「どんな話だとかきやすい?」という質問をいただきました。
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構造化されたプレゼンテーションや、問いにそった議論はもちろんかきやすいのでそうお答えしましたが。
実際は構造化されてない対話や人の思い、問いにそってないランダムなものを書くことも相当多いのです。

それでも私は『何か』を書いているのは。
「この場は、必ず何か伝えたいものが生まれている」と確信を持っているからです。
場にでた情報は、必ず何かの切り口で(時には「このテーマは未解決だよね」でも。)、何か一本につながる。それを可視化して伝えて、場が前へ進む力になるのがグラフィックレコーディングの力じゃないかなと思うのです。

最後に増山さんから、グラフィックレコーディングの解説!
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完成したグラフィックレコーディングはこちら。
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当日のスライド。

情報の『見える化』ってなぜ大事?どうやるの? ~グラフィック・レコーディングで考えてみよう~フェリス女学院大学『社会的起業』 from Azumi Wada

授業のワークショップ設計を終えて~手を動かす意味~

ワークショップを終えた後、実際に学生さんが議論に活かしている写真を春木先生から共有いただきました!
グラフィックレコーディングをやってみること&やってみることで見える化の効果、手法、たのしさを体で体感できたこと、「次にやってみたい!」と思ってもらえたことがとてもうれしかったです。

心が体に、体が心に影響を与えるように。
頭が手に、手が頭に影響を与えると私は考えています。

頭の中だけで「この情報とこの情報ってどうつながってるんだろう」って考えるのって、頭に相当の負荷がかかるので、じつはけっこう難しいなーと思います。
情報が増えれば増えるほど、情報の短期記憶やプロセス理解が求められるので、その負荷は格段に上がります。
途中でぐしゃぐしゃになって議論へのモチベーションが下がり、あきらめたくなることもしばしばです。

グラフィックレコーディングのよいところは、そうした頭の負荷を下げて、まず手をうごかしてみるところ。
いっぺん手で描きだして可視化していくプロセスで「この情報は他の情報とどう関係しているんだろう?」と構造やつながりを考えるきっかけがうまれるのです。
だからこそ思ってなかった情報と情報の関係性が見えてくるし、そこをまた手でつなぎ、描かれた何回も同じ情報を見続けるので、理解も深まるのではないでしょうか。

また、もうひとつ。
私は手を動かすことは、『いま、この場』に集中するという意味合いも感じています。

私は基本人の意見をちゃんと聞くのが苦手で、「今日ランチ何たべよう~」とぼーっとしてたり、寝てたり、そうじゃなければ頭で自分がなんていおうか考えてたりする、だいぶ残念な人間です。
こんなんじゃ誰かと一緒にものをつくっていくことってできないなーと20代の頃痛感しました。

そんな中『描く』ことだけが、私を『いま、この場』に戻してくれる手法でした。
描いていれば、『いま、この場』に集中できる。
ぼーっとしたり諦めそうになる自分をひきもどしてくれるだけでなく、人の話をきいて深く相手の文脈にとびこんでいく力にもなるのです。

もちろん、『描く』だけが『いま、この場』に集中するための手法ではないと思いますし、今その限界もうすら感じています。
様々な力を統合して『いま、この場』に集中して、場のためにできることをもっともっと考えていけたらいいなーと思います。

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