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web業界共働き夫婦の不妊治療、仕事、夫婦関係

img_151202001jpgこの記事は 家庭を支える技術 Advent Calendar 2015 – Adventar 12/20の記事です。
テーマは「不妊治療」。
自分一人の問題ではないこと、また知り合いが読むことも十分に想定されるので、書くことに抵抗がないわけではないですが。

自分の気持ちの整理の言語化に加え、少しずつ知見が高まってきたこと、あとこの問題に取り組んでることについては(ある程度までは)周囲に「えいやー!」と公開してしまったほうがラクだなあと思ったので、えいや!で書いてしまうことにしました。

通院前の状況

数字に基づいて家族計画考える

・「妊娠を望んで、避妊をせずに性交しているのに2年以上妊娠しない(日本産婦人科学会)」という不妊の定義から、「2年」という数値をもって病院にいくことを決めていました。
このあたりの計画は、数字に基づいて意思決定しています。
数字に基づかないと、いつまでたっても行く行かないでうだうだしてしまいそうだったので。数字大事。

・もともと26歳の時に転職とほぼ同時に結婚しており、転職先(今の旅行会社)になれるため、「結婚&転職して3年は子供を作らない」とはじめからきめていました。
また、「子供ができても仕事は続けたい。」とも。
そうした話を家族計画として夫と文書合意していたわけではないものの。
ことあるごとに3年の期間の話、子供ができても働きたいという意思は伝えていたため、なんとなくお互いそういうかんじという扱いになっていました。

夫婦間での計画状況明示はしない

・そしてその3年の期間が過ぎた2012年に、「ピルを飲まなくする」という行動をとりました。
元々私は、生理痛が酷く、20代後半からは社会的活動に支障もでるほどだったので、生理痛の負荷軽減のために病院でピルを処方されていました。

・ただし、ピルを飲まない(=避妊をやめる)という行動は行いつつ、「子供つくらない期間終了!」という明示は夫に対して行いませんでした。
具体的に明示することが、互いを追い詰めるような状況にはしたくないという気持ちがあったため。
(その気持ちは今でもかわりません)

病院選び

条件は以下でした。
(1)家から近く、通勤にものすごい負荷がかからないところ
(2)通うのにテンション下がるのを極限までおさえられるところ
(3)不妊治療⇒出産までケアできるところ。
(4)高いレベルの専門治療が受けられるところ。転院は時間のムダな気がした。
(5)医療費の高さは気にしない。短期決戦で投資とみなす。

(1)家から近く、通勤にものすごい負荷がかからないところ

・遠いところや待ち時間がとても長いところ(総合病院)はNGとしました
・だいたい通勤経路上にある病院を複数選びました。定期ルート外でも、会社に通勤しやすい路線があればOK。

(2)通うのにテンション下がるのを極限までおさえられるところ

・「病院に通っている」はテンションがとても下がるので。少しでもその気持ちの低下がおきず、続けられそうなところを探していました。
・私のみならず夫も一緒にいくので、夫婦でいく時にいきづらくないのは大事。

(3)不妊治療⇒出産までケアできるところ。

・妊娠したら転院、となるのはなんか面倒くさかったので。
・出産を考えると、無痛分娩可能なところが希望でした。ただでさえ自分は体力ないので、産むことよりは産んだあとのことに体力を振り向けられる計画をしておきたかったという背景です。
・家系的に妊娠~出産後のケアは相当必要そうな体質のため、とにかく安全施策をとりたい・・・

(4)高いレベルの専門治療が受けられるところ。転院は時間のムダな気がした。

・何年もずるずる不妊治療するのはしたくない、という方向でした。ずるずる治療すると、結果がでなかった時に私は自分で自分を追い詰めてしまうだろうし、同時に夫の気持ちをおいつめることにもつながってしまうため。
・ゆえに短期決戦で、お金と時間を集中投下していこうという作戦です。

(5)医療費の高さは気にしない。短期決戦で投資とみなす。

・『お金と時間を集中投下』という方針のため、費用面はweb等で「高い」という記載はあっても、一番考慮しないことにしました。
・夫も私も仕事ラブの人間のため、副産物として治療費をそう気にしない収入があったのは幸いでした。

結果、小田急・京王沿線の以下の病院を候補とし、最終的には杉山産婦人科にしました。

決めては土日もやっていること、設備デザインが病院らしくなくていい印象だったこと、無痛分娩可能ということ。
続けられない要因が一番つぶされて、かつ「産むなら妊娠中&産後トータルで体力のない自分でも安全」な未来を想定できました。

不妊治療の進行管理

検査治療日程のコントロール

・検査時期が決まっている検査(月経時ホルモン検査、子宮卵管造影、ヒューナーテスト、黄体期ホルモン検査、毎月の超音波卵胞測定)については、極力土曜日にいくようにコントロールしました。
とはいえ体調のコントロールは無理なので、数回は平日に1日お休みをもらって通っています。

・平日通院時は必ず全休。
いこうと思えば半休で、午後に会社通勤もできたのですが。
卵管造影等状況次第では体力を大幅にそがれる予測をしていたこと、また成果がでてないことを痛感したりしてどうすべきかつい悩んでしまうこともあり。
最初の検査時点で、「これとやったあと、仕事に気持ちを投入することができないな」と感じました。
いっそのことちゃんと休んで、頭に余力あれば不妊治療にちゃんとむきあう1日としよう。
そう決めて休みを取得しています。

・全体の進行管理に必要な知識はいつまで産める? わたしの赤ちゃんという本で入手しました。
e妊娠やジネコ等のwebサイト口コミ系情報もみましたが、「妊娠超初期症状」等、みすぎると生理がきたとき余計にがっかりしてしまうので、次第に見ないように・・・。

日々の体調管理

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・生理日の記録はClueというアプリを利用しています。
「女性のためのアプリ!ベビ待ちです!」みたいなテンションのものはなんか使いたくなかった・・・
排卵期予測アプリ「Clue」がデザインにピンクを使わない理由 という記事がまさに私の心境に近かったです。
あと病院で(生理日から)○日です、という利用状況ですぐ「DAY○」がわかるのが使いやすいなーと感じてます(笑)

・基礎体温はとっていません。
基礎体温測れる体温計を買ってはいたのですが、どうしてもとる気持ちになれませんでした。
基礎体温をやりはじめると、KPIとかCVRを追い求める性質上、「排卵日だから」という理由で毎回『義務』として自らに課してしまいそうな気がしたのです。
もちろんそれは不妊治療に必須なのですが。
数回ならまだしも、継続して『義務』として考えることが怖かったのです。
コミュニケーションの手段である行為を、『義務』として行い、かつ成果が出なかったとき、私は自分も相手も追い詰めてしまうのではという不安が拭えませんでした。

・サプリ等も飲んでいませんし、夫にもすすめたりしていません。
妊娠にきく漢方、サプリ等が世の中には溢れています。
また、ひえとりとか、生活改善等、日常の行動も。
正直、こうした情報を仕入れればいれるほど、対応する内容も無限に増えていくような気がしています。
「医療行為としての不妊治療の他は、何がきくのかはわからない」状態に見えてしまいました。
そんなところにお金や体を使うことに対し、夫婦ともに懐疑的なため、お金は不妊治療そのものに集中投資しようという行動をとっています。

不妊治療と仕事との兼ね合い

関係する上長には「不妊治療いってます」と共有

・面談等の機会で、不妊治療をしていることは公言していました。
「不妊治療にいっており、極力土日にいくようにします。どうしても厳しければ有給休暇でいきますが、問題の性質上休暇申請より数日ずれることがあります。この点はご迷惑をおかけします。」
こう伝えると、男性の上長も皆理解をしてくださいました。

・また、一緒に仕事進めるごく一部の同僚にも同様の話をしていました。

PCもちかえりOKに助けられた

・サービス開発の仕事上、リリース前等休みづらいタイミングに行くことも想定されるため。
「家にPCを持って帰れるので、休みでも必要あれば対応します」と決めて伝えていました。

・幸い、現時点では対応必要になったことはなかったのですが。
「いざというときも自宅でリカバリーできる環境をもたせてもらっている」という安心感はすごく強かったです。

不妊治療から派生した、仕事中の体の負荷

・不妊治療そのものより、ピル飲まないことでの生理中の体の負荷が酷かったです。
ほぼ仕事も仕事にならない状況が何回もあり、通院と同じくらい生理痛でのお休みが増えました。

・会社PCが家にあるので、最低限のコミュニケーションだけやって倒れる状況。
有給休暇は余りまくってるとはいえ、やはり申し訳ない気持ちでいっぱいでした。

会社からの期待値

・上長達が、仕事への期待値が他メンバーと同じと接してくれたことが何よりありがたかったです。
「不妊治療をしている=通院あったり、近々妊娠する可能性もある=仕事に穴をあける可能性もある=開発の最前線に自分がおかれることはなくなる可能性もある」
正直、そんな覚悟をしてたものの。
思いもしなかった返事がかえってきました。
「えー!治療行くのは全然問題ないし、できるまでは仕事に全力かけていいよ!」
「もっともっと新しい仕事をやってほしい、領域を広げてほしい。」

・そして事実、常に責任が相応に発生する仕事を任せていただき、評価をしてもらったと思います。
そのあり方が、とても私はありがたかったです。

とはいえ、通院を明確にさけた時期があったのも事実

・7月のベトナム出張、自分に大きな責任がかかるリリース前等、「仕事としての挑戦のうち、必ず達成したい!」という時は通院お休みしたりしていました。

不妊治療と費用について

・初診+検査:22000円程度
・各種検査治療等(ここ濁します):5000円~
・毎月の超音波卵胞測定:(3000円程度)×いった月数

一部領収書紛失しましたが。
トータル2015年で5万円~10万円の間におさまっているはずです。

不妊治療と夫との関係性

・夫は常に「azumiの好きにしていいよ」で、相談すると協力してくれているという状況でした。
また、私が仕事に集中したく休みたい時にはそっとしておいてくれました。
それが意図してなのか、意図してないのかは不明ですが、有難かったのは事実です。

・私が生理痛酷く倒れてるときに、ポカリスエットかってきてくれたり、家事をしてくれたり、さすってくれるという行動のほうが強く印象に残っています。
助けてほしいときに助けてもらえる感はあるかなと。

・コミュニケーションが『義務』にならなくてよかった・・・・

これからどうするか

検査・治療を経て、治療のステップアップが必要という状況です。
ただ、まだステップアップに対しての行動を私はとってはいません。

コミュニケーションの一つが『義務』になる手前にきた時があって怖かったのです。
あくまでコミュニケーションの一つである行為が『義務』になった時、手段と目的が逆転してしまうような気がします。
私は夫と楽しくのほのほ家族したくて、その手段の一つとしての家族計画・不妊治療なのに。
『義務』に潰されて、楽しくのほのほ家族できなくなるのは元も子もないなーと思うのです。
今はいったん『義務』にならないよう自分を離そうと思っている時期です。

とはいえ、ステップアップした治療を選択すること=『義務』という色はどうしてもでてきてしまうので。
「この治療は○回!」というように、数を区切ってそこだけは切り離すのが現実的かなあと感じてます。

いずれにせよ。
私は「夫と楽しくのほのほ家族をする価値」「大好きな仕事を人生で続けて、まわりと関わっていく価値」という二つの価値があり、その価値を達成するような手段を計算して選んでいる状態です。
また、その価値を脅かすものは多少不妊治療に非効率でも退ける。
それは今後も変わらないと思います。

本気で子供が欲しいか、というとよくわかりません。
そこが全てではない。
でも、子供を産み育てるということは、本当に新しい世界をひらくことになりますし。
深い家族としての愛情をもてる対象が増えるということはとても素敵なことなんだろうなあと思うのです。
自分の両親や、夫の両親がそうしてくれたように。

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