ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究

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web業界を目指してる人へ。現場で活かすために、スクールで学ぶべきこと3点!

「web業界に転職したいから、スクール考えてるんだ」
最近あった知人ふくめ、過去何人かにweb関連のスクールについてきかれたことがあります。
私も過去にスクールに通ってた身。7年間webディレクターやってくる中で「スクールでこういう点学んでてよかった!」「こういう点はどうでもよかった」というのがありました。ゆえに、今後同じ道を考えている人のために私が考える、スクールで学ぶべき必須の3点、ポストしてみます。

  • その1:構造設計


Wireframes / INPIVIC

「これから作るサイトで誰に何をどう訴求すべきか」これ、明確にする思考過程を学ぶことは一番大事だと思ってます。

例:某スクールで習った内容
■ペルソナ設計
誰が使うのか、を具体的にかきだす。性別、年齢、所属、所得、サイトにくる目的
■AIDMA理論
Attention(注意)、Interest(関心)、Desire(欲求)、Memory(記憶)、Action(行動)の消費行動の中で、そのwebサイトが何を目的とするか
■作成するサイトのSWAT分析
強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats)を書き出して、どういう点をサイトで訴求すべきか洗い出す
■上記の分析を自分でした上での、サイト構造の設計、トップページの設計

webサイトをつくる、ということは、ただつくればいいってもんじゃない。
仕事上の何かしらの課題を解決することでもあるんです。

例えば「不動産会社のサイトをつくる」というとき。
・競合に比べ、売買賃貸の物件数が多いことが売りのサイトなら、物件数を数字で可視化する、絞込など機能充実させて、お客さんが情報にたどりつきやすいようにトップやサイト全体を設計します。デザインも、万人に親しみやすい緑や暖色中心のものにする。
・逆に、地元(例えば湘南)の売買メインの不動産会社なら、「湘南にすみたいなあ」と考えてる人の心をさそうような、湘南のよいイメージを全面にだした物件写真をメインにする。物件数じゃ大手にかなわないだろうけど、「湘南」のよさを伝えるならどこにも負けないというコンテンツを考える。色も、きっと海の色を中心とした、高級感あるサイトのデザインを考える。

実際現場でも、こうした構造設計を必ずディレクターは考えます。たとえ、ページ1枚からでも。
web業界での仕事の中で、一番基礎になるのがこの「仕事の課題を解決するにはどういうものをつくるべきか」という構造設計だと思ってます。
構造設計、徹底的に考えさせてくれる所を選ぶべきだと思います。

 

  • その2:インターネットの仕組みと単語


INTERNET / aubergene

FTPとか、DNSサーバとか、IPアドレスとか、ファイヤーウォールとか、cookieとか、業界で必要な単語とインターネットの仕組みをとにかく理解すること。必要なら丸暗記も辞さない勢いで。
基本的な用語がわからないと、自分のサイトがどう動いてるのか理解できないので後々支障でます。
そもそも就職のとき話についていけないですし。面接で「cookieって何?食えるんですか」とかいったら、どんな採用フラグでも百発百中でへし折れるでしょう。現場に入っても、「そんなのも知らないのかこいつ」扱いになることは間違いなし・・・あなおそろしや。
実は、当時はわけわからなすぎて授業寝てた記憶があります。すいません。でも就職活動するとき、基本的な概念わかるまでとにかく当時のノート見返して勉強してました。

 

  • その3:デザイナー・コーダーが見るべきポイントをもとにした、ツールの使い方の説明


Design Typology 1.0 / nutson

字詰、ガイドにそった要素配置、サイトで使う写真のクオリティーのあげ方、HTMLの仕組みなど。
「この点がデザインする上では大事だから、このツールをこう使うといいよ」という教え方をしてくれたことに、今とても感謝してます。
一般的に、スクールだとどうしても「このツールはこう使う」という、使い方を中心に教えることになると思います。
ただ、それってツールの使い方を知るだけにしかならない。どうすればよいデザインができるのか、まで触れてない。photoshopは進化しつづけるし、Dreamweaverじゃないツールでコーディングすることがあるかもしれないので、ツールだけ覚えるということに私はとても危機感を感じます。
その根幹にある「この点がデザインする上では大事」「この点がコーディングする上では大事」ってとこを教えてもらってはじめて、ツールが活かせるって思います。
ちなみに、私は今デザインは全然しませんが、デザイナーさんやコーダーさんへのフィードバックでどこみるべきか、その授業で学んだことががもとになってます。

・字詰めが甘い箇所はないか?
・左右対称に要素が配置されてる?(ガイドひいて作業してる?)
・HTML lintにかけてみて、文法が間違ったHTML書いてないかチェックする

とかね。
当時使ってたオーサリングソフトはGoLive5でした。Dreamweaverに淘汰されたよwww
ツールの使い方だけ知ってて、HTMLかけなかったら死んでたwww

ちなみに、私が某スクールに行ってた当時は、教師陣が激しく豪華でした。今おもへばものすごい幸運。
SITE4D 隈元章次氏
H20 Space たにぐちまこと氏 @seltzer

・・・以上3点でした。長くてすんません。

とにかく言いたいのは、ツールを学ぶんじゃなくて、その背景にあるデザイン・コーディングをするための考え方を教えてくれるところがいいってこと。
その考え方さえしっかりできれば、課題作成でツールは使わざるをえなくなって、自ずと必要な使い方も学んでいけるもんです。
私は今も、デザイナーさんのphotoshopの使い方をみては、うまい使い方を教えてもらってます。コーダーさんに、デバックツールで便利なのきいたりとかね。ツールの使い方なんぞは、最低限知ってりゃ就職してからも日々勉強で大丈夫だと思います。
どうか、web業界を検討している方が、よきスクールに巡り会えますように。
ごきげんよう。

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