webディレクターの阿呆な研究

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『海外のユーザー向けプロダクト開発 ~現場のリアルな工夫&ガチな悩みを語る~』を開催しました

img_170122_glb1/17(火)、クックパッド×DeNAトラベル×ポケットメニュー 3社のメンバーで一緒に『海外のユーザー向けプロダクト開発 ~現場のリアルな工夫&ガチな悩みを語る~』を開催しました。

開催のきっかけは、『自分が一番困っていたから』です。笑
クックパッド岡根谷さんの記事『海外のユーザーを向いたプロダクト開発の工夫』を見て。
同じように現場で頑張っている人がいること、他の人の知見をみて気づくことってけっこうありそうだなと思ったこと、同時に悩みながら手探りで進めている人ともっと話せたらいいなーという思いがありました。

イベントの様子

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写真はポケットメニュー高橋さん撮影。
クックパッドさんのオフィス。後ろにキッチンすてきすぎる~!

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自分の関わるサービスとかかわりのある国の食べ物を参加者同士で持参!
おしゃれなケータリングもあり、みんなで囲んで開始前から飲み・食べます!

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今回は、関わっている年数、関わっている国の数で参加者同士をプロット。
だいぶ参加者同士でばらけたかんじ!

各社の気になったトピック

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小山田さんのブログ写真より。

ポケットコンシェルジュ(ポケットメニュー 岡崎さん)

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・中国語圏の広さ、多様さ
『中国語圏といっても、香港、中国本土、そして台湾、場所によって言語(繁体字・簡体字)、ユーザーが利用するアプリの違いがある』とのこと。
どこを狙うかによって、ユーザーが利用しているアプリ=競合アプリやサービスもおのずとことなってくるので、そうした違いをとらえることが大事という話をしていました。
そうそう。サービスの多言語化や、マーケティング(SEMなど)も影響を及ぼしてくるんですよね・・・・。

アジア圏を考えても、例えばシンガポールは公用語が英語、タミル語、マレー語、中国語(簡体字)。
『狙うユーザー像に対してつくればいいじゃん』というのは簡単ですが。
集客、UI、法律、そして何よりサービス運営(継続してカスタマーケアする人マーケ施策実施する人があるか)、事業として勝ち目があるのか…ビジネスを続けるのに考えることって多々あるんです。

web制作者(開発ディレクター)として、一度サイトをリニューアルするような資源を整えるのはどうにかできても、それはスタート地点でしかない。
つくるだけ、という関わり方だと関われる領域ってとても狭いよな・・・と改めて痛感しました。

・日本語サービス→グローバルサービスへの展開で、どうシステムを開発していくか

ポケットコンシェルジュは、日本語サービスも運営しながら、同じシステムを使い海外むけも提供しているとのこと。
この日本語サービスでのシステムが、必ずしも海外向けに適応するわけではないという話がでており、とても共感しました。
自社でも『日本の法律(旅行業法)およびガイドラインで守るべきこと』と『海外(および各国)で守るべきこと』が異なることで、それに対応するシステム開発が必要になってくることが何回もありました。

例えば旅行会社だとこんなかんじ。

・日本で旅行業登録した会社がオンラインで旅行を販売する場合は「オンライン旅行取引の表示等に関するガイドライン(OTAガイドライン)」に従うことが求められます。
例えば、情報入力の画面で情報入力後、『確認するため』の画面をだすこと(最終確認画面)など。
日本で旅行業登録していない海外のOTA(オンライン旅行会社)サービスだと、入力・確認が一体化されているUIがほとんど。
個人的には海外OTAの「入力→入力後非同期で情報チェック→エラーや未入力必須項目あれば非同期でアラート、問題なければチェック表示。一律それを確認とみなすのほうが使いやすいな~」と思っているのですが、じゃあガイドライン順守しないのをディレクターとして推奨するのかというと…なかなか難しいなと思います。

・オーストラリアでホテルを販売する場合、ホテルのレーディングを示す際Star Ratings Australiaという機関の評価のみが「★」という記号で表示できる。
逆に各サービスごとで★を利用しようとする場合、Star Ratings Australiaと区別するために別のしるしでつけるなど、考慮が必要。

などなど。各国違いをあげていくと、きりがありません。
こうした国の法律(サービスリリースのためには絶対守るべき事項)による違いは、開発に大きな影響を与えます。
どうシステムを作っていくと、グローバル展開しやすいか、ユーザーにとってもわかりやすいものとなるのか…どのサービスも悩んでいるところなのではないでしょうか。

・ユーザーの声をあつめる手法=サービスにチャット追加

グローバルのサービスを運営していると『サービス展開に活かすために、どうやってユーザーの思考・発話を得るか』が難しいなと常々感じます。
言語の違い、距離があるため、聴きたいセグメントを見つけることも、会うことも難易度高いです。
日本で日本のユーザーに向けて実施する以上のハードルです。

ポケットメニューでは「チャットをサービスに入れて。ユーザーの問い合わせに答えている」という話がでていました。
思考発話を集めるのが距離的に難しい場合、チャットって、その時考えているユーザーの思考を得るのに、有用な手法だなーと感じました。
「なぜ買わないの?」たった1つのシンプルな質問がCVRを27%も向上させた話という記事も思いだしました)

反面、対応言語や時差など、運営体制考慮がけっこう大変な場合もあるかも・・・そういうのはどうしてるんだろう?と気になります。

DeNAトラベル

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スライドアップしました。
トピックとしては、『異なる文化に対するデザインに必要な要素を、どう集めるか?』という視点でした。

海外のユーザー向け プロダクト開発 ~現場のリアルな工夫&ガチな悩みを語る~ from Azumi Wada

クックパッド(岡根谷さん)

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・グローバライゼーションに含まれる、国際化(internationalization)と地域化(localization)
国際化を進めてから必要に応じて地域化をしていく、というフローがあるものの。
限界はやはりあるし、逆に地域化してよかったものをどう国際化したものにもあわせていくか、というプロセスについての悩みの話がありました。
このプロセスをどうまわしていくのか、というのがソフトウェアのグローバライゼーションなのですが、私はまだ自社がそこまでいたってないので(国際化の途中)、この先に必ずでてくるトピックだなと感じます。
多くの国で展開している企業ではそうしたソフトウェアのプロセス管理どうしてるんだろう、というのが気になるところ。
もっと今後ほりたいテーマだなと感じました。

・開発における非同期のコミュニケーション
開発を行う際、多国籍なチームでどう作っていく?というのがトピック。
クックパッドでは、一か所に集まって作るという選択肢をとった話をききました。
やはりチーム内で距離や言語が離れているうえで、さらに時差があると「どうチームでコミュニケーションを円滑に進めるか」をしっかり考えて開発プロセスにいれていく必要があるんだなと感じました。

このあたりのコミュニケーションの工夫として。
私はグラフィックレコーディング用いた感性的な情報伝達、というのは一つのよい手法と考えています。
※このあたりは『オフショア開発のコミュニケーションに、グラフィックレコーディングを活かす』参照。
他にも、コミュニケーションどう行っているのかについて、ぜひもっといろんな会社の人と話してみたいなと思っています。

ダイアログ

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参加者同士で、気になったトピックをどんどん話す時間を設けました。
話題提供が三社三様だったことが象徴のように、参加者同士でもグループごとに多くの話題がでていました。
そもそも、「(悩みの前提として存在する)自分たちがどういう状況なのか」というところの差もあるし、その差から生まれる悩みの状況をきく、というのがとても面白かったようにみえました。

こうした勉強会って、論点が拡散すると「何がいいたかったんだろうね」状態になってしまうのですが。
今回は論点が多々拡散ことした自体がよかったなと感じます。
他の人が気にしている論点自体が、自分の視点ではみてなかったり、これからのステージで考慮すべきことだったり。
そうした新たな論点との出会いが、次の自分たちのサービス開発・運営にいかす学びを生み出す力になるのではないでしょうか。

—–

運営一緒に進めた、クックパッド岡根谷さん、ポケットメニュー岡崎さん・高橋さん、DeNAトラベルの森田さん、そして小山田さん、受付してくださったクックパッド倉光さん、ありがとうございました!
また今後とも、海外のユーザー向けサービスorオフショア開発についての勉強会、切実な論点いくつかみつけて、勉強会開いていってみようと思います。
個人的には『開発における非同期のコミュニケーション』が今もう少し話したいかも。(私も話題提供はできるし、深堀したいし)
もし気になる方、一緒に話してみたいなという方いたらぜひお声がけください♪

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