ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究

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HCD-Netフォーラム2017 「HCDキーマンによるトーク・セッション」に登壇して、HCDを活用した人のキャリアについて考えた

7/23(日)、HCD-Netフォーラム2017「HCDキーマンによるトーク・セッション」に登壇してきました。

今年のテーマは『スマートモビリティ社会とHCD』。
自動運転や、カーシェアリング、小型モビリティ、スマートモビリティが生みだす社会への影響というのが私自身、車にのらない生活をしてるので実感として薄かったのですが。
今回宮澤さんの講演をきいて、なんだかとってもわくわく!!
そして同時に自動車業界でのUXデザイン導入の価値についても見えて、非常に面白い会でした。

今回は、自分の登壇した、「HCDキーマンによるトーク・セッション」とワークショップ、コンセント長谷川さんの「HCD and NEXT DESIGN」、日産宮沢さんの「UXデザインが変える未来のクルマ」について、話を伺いながらいろいろ考えたことをつらつら書き綴っています。

HCDを活かしたキャリアとは~「HCDキーマンによるトーク・セッション」

おもしろかったのは、沖電機の今井さんの「二つの楕円」の話でした。

作り手と使い手の距離が離れてしまっている現状において、使い手の内在化が必要。
そこでのHCDの役割は以下。
・アプローチを学ぶこと
・内在化の環境をつくりあげること

新事業と既存事業の関係性。既存事業の生態系で新事業を行うのは無理。
そこでのHCDの役割は以下。
・既存事業:守りのHCD(※私は「より使いやすくしていく活動」と理解)
・新規事業:攻めのHCD(※私は「新たな価値提供」と理解)

深谷さんのように、大企業でより多くのデザインに対して守りのHCDをしていくもよし。
新明さんのように、ビジネスの現場にユーザーの言葉をもちこむ事業をつくり、攻めのHCDをしていくもよし。
場所によって立ち位置はそれぞれです。
(私は守りのHCD→攻めのHCDに転職した形かも!こうしたキャリアの移動も、ありえるんだろうなーと思います)

私自身は『人間中心設計という羅針盤と 「新たな文化をつくる」 という挑戦』というタイトルで登壇しました。

人間中心設計という羅針盤と 「新たな文化をつくる」 という挑戦 from Azumi Wada

「学問は人生の羅針盤である」という我が母校・早稲田大学創立者、大隈重信公のことば=だいたいいいたかったこと、です。
人間中心設計という学問を学んだことで、見えるものがずいぶんかわったな、と思います。
と同時に、キャリア観も変わりました。

長い人生、会社と自分の方向があうなんてことは珍しくなってくるので。
もし新たなとりくみを自分ではじめてみたい=キャリアの芽も、HCDプロセスにあわせて、まず『小さくつくって、評価して』から入ってみるといいんじゃないかな、という提案です。
小さく実施して失敗しても、「そうか、解決策の作成か、ユーザー調査か、要件定義にもどってみよう!」「どこにもどるのがいいのかな?」と建設的に考え続けられるし、何より手を動かすことを止めずにすみます。
『手を動かし続けろ』は浅野先生から教わった、まさに生きていくための金言。

そんなわけで。
東海大の辛島先生の話の中で(グラレコはしてないけど)「大学教授になるには」という話が非常に興味深かったです。

・博士をとる
・研究し、論文を20本以上書く
・教育機関での教育歴
・年齢(50前半まで)
↑もうすこしちゃんとした定義がかいてあったので、先生のスライド見たい…。

私は大学教授を目指しているわけではないのですが。
外化の結果として論文を書いていきたいし、すこしでも学問の世界を積み上げていきたいと考えています。
となったとき、この本数をクリアしておくと、人生の選択肢が一つ増える、という気がするのです。
博士号はもうすこし興味を深掘りして考えていきたいところ。(政治学か、文化人類学か、はたまた公共経営修士(専門職)か…?)
教育機関での教育も、現場での実践&アカデミックの貢献積んで、専門的に語れる力つけ、5年以内で実現したいところ。

こうして一歩ずつ、社会に『生きるための工夫』を積み上げていくために、どんな実践をしていくといいのかが見えて、辛島先生の話にときめきっぱなしでした。

その後のワークショップ「なりたい自分を考える」では、参加者の方にときにまざりつつ、みなさんの未来像の描き方をみていました。

10年先、20年先なんて、この変化が激しいご時世で描くのってなかなか難しいけど。
HCDプロセスにのっとって、自分のもっている現場で手を動かし続けること、他の強みと重ねること、人とつながっていくこと、そして何より社会で実現したいミッションをもつことで、きっとおもしろい未来がガラガラポンされてくるんじゃないかと思うのです。

なお、ミッションは、「社会に対して〇〇したい」でも、「この会社の中で、会社を支えたい」でも、いいと思うんです。
ガラガラポンする大きな方向性になる部分だけど、本人が本当にそう感じている部分なら、きっとどの道でも幸せなので。

HCD and NEXT DESIGN

コンセント長谷川さんと、慶應義塾大学 環境情報学部教授田中先生のセッション。

HCD and NEXT DESIGN from Atsushi HASEGAWA, Ph.D.

↓グラフィックレコーディングはこちら。BRUSHの名古屋さん、小野さん作。

このセッション、私は参加できなかったのですが。
長谷川さんの提唱する『量子力学的』とは何か、という点が気になって、どうとらえるべきか迷い、グラグリッド内でその後議論をしていました。
グラグリッド社長三澤さんからは「社会と人をどうとらえるか、というシンプルな問いだと思う。」「『「動的かつ変化をとらえてとらえる設計観」』→バウハウスだね」とのコメント。
こういう議論が社内でできるのが楽しい。

UXデザインが変える未来のクルマ


↑グラフィックレコーディング(スケッチノート)は名古屋さん。

日産自動車株式会社の宮澤さんの、日産でのUXデザイン導入、組織としての実践についての話です。
もう無意識に「車」中心に考えていていた組織の中で、ユーザーのことばをとりいれて、既存の枠組みにとらわれずにユーザーとのタッチポイントから再構築していく試み、大変さ。
「車」中心にプロダクトを考える文化の中で、スマホユーザーに対して、スマホと同じか劣化した機能をのせたナビをつける、という方向ではなく。
スマホを利用することでアラートの詳細を受け取ったり、事故の詳細を知らせたりという『新たな価値』をつくりだすという方針で動いていること、しかもそんな組織をつくれるということが、もう素晴らしすぎてぐうの音がでませんでした。笑。
これが、サービスデザインにおける生態系をつくる、てこういうことなんだなと思います。

最後に話されていた、『UXは手段であって、目的ではない』。
ここが、最初のセッションででてきた、『ミッション』につよく紐づく部分だなと感じています。

「UXデザインをやりたい、ひろめたい」という気持ちがあっても。
何のために、が本気で見えないと、組織・人は動かないなというのを前職で感じました。
(私は「UXデザインをやりたい、ひろめたい」と、会社のミッション、『組織づくり』という点においてはうまくつなげられなかったタチなので…)

今の自分はというと。スライドの最後にかいた
「人間中心設計をベースにしたサービスデザイン」という羅針盤で、ビジュアルファシリーテーションという道具を用いて、この多様化・価値が大きく変わっている激動の現代で『生きるための工夫』を生みだしていく」・・・というのがミッションです。

人間中心設計という羅針盤と 「新たな文化をつくる」 という挑戦 from Azumi Wada

この登壇は、私の今後の抱負、といってもいいのかも!笑

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ブログ名を『webディレクターの阿呆な研究』から『ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究』にかえました。
職種かわっても、阿呆は変わらないしね!
(ドメインは変えるのがまじめんどい&検索評価下がるというデメリットしかないので変えないことに。ドメイン名でどうこうすることがあまりないからまあいいか!)

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