ビジュアルファシリテーターの阿呆な研究

Code for Japan summit #cfjsummit でグラフィックレコーディングをやってきました

img_141013_01グラグリッドの三澤さんのご紹介で、Code for Japan summitのアンカンファレンスで、グラフィックレコーディングをやってきました。

Code for Japanとは、『市民参加型のコミュニティ運営を通じて、地域の課題を解決するためのアイディアを考え、テクノロジーを活用して公共サービスの開発や運営を支援していく非営利団体』です。(Code for Japanより引用)

今年のサミットのテーマは、「コネクト」。日本におけるシビックテックの活動を広め、各地での事例や学びを共有することで、ネクストアクションを皆で考える為の場にしたいと思っております。
※シビックテック:市民がテクノロジーを活用して公共サービスなどの地域課題解決を行うこと

私が参加したアンカンファレンスは、ネクストアクションを皆で考える為の場です。
政府、自治体、企業、NPO、学生と皆の所属や職種はばらばら。
そんな多彩なメンバーと一緒に、いくつかのテーマに沿ってワークショップをすすめて合意形成を行いアクションをだす・また自分が何をできるのかを考えるのが目的でした。

全体の議論内容は、Code for Japan Summit 2014 アンカンファレンス #cfjsummit のまとめにおまかせして。
私はグラフィックレコーディング(時々ファシリテーショングラフィック)の立場から、ワークショップでの発想・合意形成を考えていきたいと思います。

※コアデイに実施された「シビックテックの活動を広める」という部分については、Code for Japan 2014 コアデイ #cfjsummit のまとめがとても詳しいのでおすすめ!

詳細はこちら

発想ファシリテーション論(3:KJ法) -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

img_1004産業技術大学院大学、人間中心デザイン履修証明プログラムの復習レポ第7弾「発想ファシリテーション論(3:KJ法)」です。

この第7弾レポートをもって、『人間中心デザイン』の3つのユニットのうち、『人間中心デザイン デザインリテラシー編』が完了します。

トータル54時間、復習(この記事1本4時間+提出レポート)もいれるとたぶん2カ月で80時間以上は勉強していると思います。日割り計算すると2.5時間/1日のお勉強。
学生時代よりまじめ・・・((((;゜Д゜)))

この授業では、再び専修大学の上平先生が登壇され、アイディアの発散/収束技法のうちの『収束』、KJ法について学んでいきます。

KJ法といえばポストイット!ポストイットといえばKJ法!というくらいデザインの現場ではよく情報整理に使われる技法ではありますが。
上平先生曰く『本当は深いKJ法』。
さてさてどんなところが深いのでしょうか・・・・?

収束技法の大事さ

アイディアを収束して仮説をだしていく際、バラバラを結合して、『あたりまえ』の何かがでてくるのではなく、そこからジャンプしてアイディアがでてくることが求められます。

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↑例えば上平先生の、エスキモーの生活についてのフィールドワーク。

・バギーやスノーモービル類がたくさん
・巨大石油パイプラインがとおっている
・子供がたくさん
・スーパーで売っている6-7$のアメリカ箱アイス(日本の二倍)
→「アメリカからのお金がはいってくるので裕福。現在は狩猟はせず、金銭・時間にゆとりのある生活」という仮説をたてる

たぶん、断片的にみていくと、なんとなくエスキモーの文化が触変し、アメリカ文化が受容されている、というように見えるのですが。
もう一歩、経済的な側面からも見てジャンプすると。
政治(文化)と経済の間にはさまれた人々の生活が、「アメリカからのお金がはいってくるので裕福。現在は狩猟はせず、金銭・時間にゆとりのある生活」という仮説としてリアルにうきあがってくるように感じます。

このたくさんある材料から、いかにして表層からは見えなかった仮説を見つけるか?
その手法がKJ法なのです。

KJ法で導きたいものは、計算づくではないもの。
不思議な何かに導かれていくかんじ。
KJ法は無いものの意味を読み、思いつくための技法。
KJ法の利点
・俯瞰していくことで、個別の事象への視点だけれは導けないような、包括的な視点で発見ができる(とされる)
・先入観、偏見を排して、新たな視点からの発見や問題解決策を導き出すことができる(とされる)
KJ法の落とし穴
・生のデータを見ていたはずなのに、いつのまにか既存のカテゴリにあてはめることで安心してしまう
・密度をあげるために変換を繰り返していくが、方法(手順と考え方)が悪いと、逆に情報が劣化していく。
・「いっしょにやる」こと自体が目的化してしまう。結局仮説生成はされず、時間切れで放置。
KJ法のコツ
・切実な問題を選ぶこと
・問題を自分ごとにすること

実はこれまで何度もユーザーインタビューするも、私はこれまであたりまえ的な仮説(と施策案)しかだしきれなかったように痛感しています。
特に、他人と(チームで)一緒に考えるときに、それは顕著になります。
情報を統合していく中で、表層しか触れられないのです。

ユーザーテストの実施の際、一人で仮説と施策案をだすときには、ジャンプできたような気がするのに。
なんで、チームだとでないんだろう?
チームでジャンプすればもっと飛べるはずなのに。

そんなモヤモヤを抱えていました。

KJ法の手順

KJ法の手順は以下。
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  1. 素材収集
  2. データの単位化
  3. 一覧化
  4. グルーピング
  5. 概念化
  6. 再グルーピング
  7. 図解化
  8. 叙述化

今回の授業では、『社会人に嬉しい学びの場とは?』をテーマに、仮説生成をする、というワークショップを行いました。

1:素材収集

調査のかわりに、テーマについてワールドカフェという手法にて、個人経験と考えを共有していきます。

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一人1本ペンをもって話しながら、机の上の模造紙にみんなが話した内容をどんどんひろげてかいていきます。
誰かの経験と、誰かの経験が、ダイナミックにつながっていきます。

そしてまた、テーブルのメンバーは時間がきたら他のテーブルに散っていき、先のテーブルででたコメントを紹介・自分の経験をシェアし、模造紙にかいていきます。

最後に、皆が自分のテーブルに戻り、気づきや発見を共有して、また模造紙に書き足していきます。

2:データの単位化

「1:素材収集」ででた模造紙をみて、ポストイットに書いていきます。
これを書いていくのが意外と難しい!

単位化のコツ
・コツは、2~3メートル離れてもわかるように太ペンで!
・どういう状況で抽出されたのかわかるように、一週間後に思いだせるように書く
・事実と解釈を分けて書く

たとえば、「早朝にエクストリーム出社する」という単位は×。
エクストリーム出社なんやねん、というワードのわかりづらさもありますが、じゃあ何が価値なのよ?という点がたりないのです。
「早朝にエクストリーム出社する」ことで、得られるものは何なのか?
今回の場合、「早朝にエクストリーム出社する」ことという紙は、「早朝にエクストリーム出社するたのしさ」という文言に修正しました。

※「エクストリーム出社は、早朝から観光、海水浴、登山などのアクティビティをこなしたのち、定刻までに出社をするエクストリームスポーツ。また、リフレッシュを主目的としてレジャーを楽しむ、早朝から出社までのプロセス。」だそうです。wikipediaより。
今回は皆がなんとなく知っていたのと、同じようなカードがほかにもでていたので、『エクストリーム出社』の付箋を残しておきましたが。
本来は修正すべきなんだろうなーと思います。

3:カードの一覧化

全てのカードを平面上にならべます。
私たちはホワイトボード上に展開しました。

4:カードのグルーピング

先入観排して眺めるのが必須なのですが。ここが難しい!
つい、整理しようとしてしまうのです。

カードを直感で並べ変えて、似ているものを近くにしていきます。

グルーピングのコツ
・なるべく名前で考えない、気持ちや文脈で考える
・3メートルくらいひいて眺めて見る
・あくまでもそれぞれ個別のカードの距離が肝

皆が直感で並べ替えていくので、おそるおそるやったり、並べ替えが頻繁に生じてカオスになったり、いろんな班があったようです。
私たちの班は、おっかなびっくりやりつつも。
最初移動しまくってた付箋がだんだん移動が少なくなってきて、居場所を見つけたような状態にすることができました。(でも、その後もいくつかの付箋は移動しつづけます)

5:概念化

カードのまとまりができたら、まとまりごとにその内容を示す表札をつけていきます。
ここでまたカードがちらほら移動しはじめます。
私たちのグループは、この段階から場所を机の上の模造紙にうつし、あっちゃこっちゃ移動してました。

概念化のコツ
最大公約数としての名詞だと、そこで思考停止しがち。文脈や背景を含んだ言葉がよい。

6:再概念化

グループで近いものをまたあつめたり移動したりしながら、10個くらいのグループになるようにしていきます。
模造紙にできあがったこのグループを、はさみできりだします。

きりぬきのコツ
丸くきりだす。他の概念とぶつからずいろいろ考えられる。

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↑きりだしたまるい概念たち

7:図解化、8:叙述化

きりぬいた概念たちの関係性を考えます。
なんでこれとこれは隣なんだろう?
これとこれはどんな関係?というのを考えます。

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私たちの班は『社会人に嬉しい学びの場とは?』について
1:学ぶことそのこと自体が充実につながる
2:学んで現状打破したい、会社で専門分野を活かしていきたい
と大まかにとらえ、2の人が学びをはじめるのにモチベーション&壁となる部分の概念を、ホワイトボード右下側に配置しました。

例えば「時間の有効活用する」というグループ。
「出社時点で満ち足りた気分をえるためにエクストリーム出社する」
「移動時間を使って学習する」
というプラスの気持ちがある一方、
「子供がいると場所と時間の確保が難しい」
という気持ちもありました。

ただ、ここを打破すると
「会社で感じるようなプレッシャーは感じず学ぶことができる」
「今まで出会えなかった他人と一緒に学んでいける」
「学んだことをアウトプットしてうけとめてもらうことができる」
という過程を経て、
「新しい発見をすることができる」
上の方の結果へ到達することができます。

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というわけで。
『ランチを皆で囲むのが、社会人に嬉しい学びの場では』という仮説をたてました。

時間の確保が難しい、という点は、ランチという1時間の時間限定とします。
また、バーのママ的な中心となる人が人の輪をつなぎ、テーマ性のある学びを行っていく。
皆が一つの場所に、1時間だけ集まるという手法。

たぶん、本気でサービス化するとしたら真剣にもっとつめるべきでしょう。
もっとジャンプできるんじゃないかとも思います。

ただ、小さいジャンプでも仮説生成のとっかかりがなんかつかめた気がするのも事実です。
とりあえずユーザーインタビュー等の現場で実際にやってみて考えて、慣れていくのが一番な気がする。

—–

KJ法、概念の整理方法だと思っていたのが今回覆されたのが収穫でした。

概念を整理してみた結果のつながりを見つけ、たりない何かを発見するという手法なんですね。
感覚としては、お弁当を俯瞰してみて、色から足りない栄養素を考えて一品追加する的なかんじでしょうか。

1日3回の食事で、赤、白、黄、緑、黒の5色の食材をくまなく摂るようにすると、自然と栄養バランスが整うのです。5色の食材例を具体的に見てみましょう。

赤 肉類、まぐろ、鮭
白 ごはん、パン、麺、芋類
黄 大豆、大豆製品、卵
緑 ほうれん草、小松菜、ブロッコリー、キャベツ、ニラ、春菊、ピーマン
黒 きのこ類、ごぼう、海藻類、ごま、こんにゃく
5色の食材で献立上手になろう!〜クックパッド管理栄養士の副菜レッスン④〜

ぼんやりしながら弁当をつくると、たいてい私は白と茶色の2色になります。
ごはんと煮物(野菜)と肉みたいな。
お弁当作成時、一番時間ないときには、冷凍ご飯+冷凍カレーをタッパにいれて、レンジでチンでした。
茶色にもほどがある。色気も工数もゼロ弁当。

そこで俯瞰して、何をたすべきかを考えるのです。
基本的に時短&食器洗い工数最小限。
赤・・・カレーだから魚焼グリルで赤パプリカでも焼いてカレーに添える。ピンクペッパーのっける。
黄色・・・カレーにチーズのっけておく
緑・・・パプリカ焼きついでにアスパラとかピーマンとかししとうとか一緒に焼いてカレーに添える。パセリつける。
黒・・・カレーにのっける黒がない。ゆえにわかめスープをコンビニで買う。

というかんじです。
カレーで肉あるし、白はごはんあるし、黄色はチーズのたんぱく質あるし、緑(と赤)で野菜あるし、黒で食物繊維あるし。

既定の5色の食材例フレームワークからは若干離れちゃってますが、見た目ちょっと鮮やかになったし栄養はとりあえずそろってそうなので、とりあえずいいかなぁ。
たぶん上記の工程で達成できるのは、(カレーさえあれば)そこそこ栄養がとれる、超工数すくない&超洗い物少ない&まともなごはんたべてる気分になれるという価値・・・ですかね。

あ、切実感(=食欲)は人一倍あると思います。
とりあえず今は緑食べないといけない気がする。

発想ファシリテーション論(2:ファシリテーション) -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

img_0927産業技術大学院大学、人間中心デザイン履修証明プログラムの復習レポ第6弾「発想ファシリテーション論(2:ファシリテーション)」です。

今回はグラグリッドの三澤直加先生による『ファシリテーション』がテーマ。
発想が生まれる環境・ファシリテーションについて学びました。

ファシリテーションについて学ぶのは人生で2回目。
環境NGO A SEED JAPAN(以下A SEED JAPAN)で市民活動に関わってた時に教えてもらい、実践する機会をいただいていました。
教えてくださっていたのは、マーキーこと青木将幸氏コミュニティ・ユース・バンクmomoの木村真樹氏、「環境・持続社会」研究センターの田辺有輝氏など錚々たるメンバー。

様々なメンバーが集まる活動において、どう合意形成をしていくのか?どう会議を進めていくのか?について、A SEED JAPANでの経験が今の自分の会議スタイル(アジェンダと論点明確にして、限られた時間で合意形成してく)をつくっているといっても過言ではありません。

会社では進行役兼発案者になってしまい、『ファシリテーション』と呼べるような合意形成をしていく機会は少なくなってしまったものの。

市民活動の現場、そしてデザインの現場。
いっけんかけ離れてるようにみえる2つの現場が私はとても好きです。
でも「なんで市民活動と、デザインが自分の中でつながるんだろう?」という問いに、ずっともやもやしていました。

今回、その問いに答えるカギとなるのが『ファシリテーション』だったのだと気が付きました。

詳細はこちら

発想ファシリテーション論(1:インプロビゼーション) -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

imprro_img産業技術大学院大学、人間中心デザイン履修証明プログラムの復習レポ第5弾「発想ファシリテーション論」です。
「発想ファシリテーション論」では、主に以下3つのトピックを切り口に、メンバーと一緒にアイディアをだす→まとめあげていく過程を学びます。

  1. インプロビゼーション(専修大学 上平崇仁先生
  2. ファシリテーション(グラグリッド 三澤直加先生)
  3. KJ法(上平崇仁先生)

この「発想ファシリテーション論」、私の人生に深く関わるテーマでした。
現在進行形で進んでいる授業ゆえ、足りない情報はでてくるかもしれませんが、1つずつ分解して記事を書いていくことにします。

まずは、「インプロビゼーション」から!

詳細はこちら

デザイン解析論(つくるデザイン解析) -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

img_140913産業技術大学院大学、人間中心デザイン履修証明プログラムの復習レポ第4弾「デザイン解析論(つくるデザイン解析)」です。

「デザイン解析論」のうち「さぐるデザイン解析」ではRを使った対応分析を学びましたが。
「つくるデザイン解析」ではRを使ったコンジョイント分析を学びます。

詳細はこちら

人間中心イノベーション特論 -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

img_0906top産業技術大学院大学、人間中心デザイン履修証明プログラムの復習レポ第3弾「人間中心イノベーション特論」です。

今回は産業技術大学院大学ではなく、楽天さんの社員食堂での授業でした。
羽田空港から飛び立つ飛行機の尻(尾翼)がよくみえて、休憩時間にうっとりしてしまいました。いいところだわ、品川シーサイド。

デザイン解析論(さぐるデザイン解析) -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

img_r産業技術大学院大学、人間中心デザイン履修証明プログラムの復習レポ第二弾「デザイン解析論」です。
(ほんとはデザイン操作論の授業があったのだけど、DevLoveに参加して欠席したので書けてない)

デザイン解析論は、「さぐるデザイン解析」と「つくるデザイン解析」に分かれており、今回学んだのは「さぐるデザイン解析」。
「さぐるデザイン解析」では、対応分析法(コレスポンデンス分析)という手法を用い、印象評価を行います。

印象評価には、以下の工程がありますが・・・2日でこれをやるという超ヘビーな授業でした。
担当された井ノ上先生みずから「鬼畜の所業」というくらい(笑)

  1. 質問票の設計
  2. データの集計
  3. ソフトウェアを用いた解析
  4. 解析結果の報告

今回もやっぱり、消化できってはないですが。
もぐもぐ反芻するために気になったトピックについて記録を残していきます。

詳細はこちら

課題分割と進行管理(単品料理作れるけど献立作れない問題の解決策)

img_oniわりと影響でかく、ステークホルダー多く、先がみえづらい開発案件を複数抱えるに至った。どれも進行管理に骨の折れる案件。

私はディレクター業務のうち、進行管理が苦手だ。
新卒時には最低限のデザイン・コーディングの作業内容はしっていたものの。
致命的に進行管理の仕事ができず、先輩方に迷惑かけまくってしまっていた。
十年かけてようやく人並みぎりぎりセーフにはなれたけど、自分が価値を発揮できる仕事分野ではないなあと思っている。

さてそんなことを考えてた矢先。
産業技術大学院大学「人間中心デザイン」にてこんな話をきいた。

課題分割
・人は複雑な課題をより単純な課題の組み合わせに分割しようとする。
・機械音痴のひとは、課題分割を行わないなどの特性があることを示した。
・課題分割・・・タスクを詳細化する能力
・機械音痴の人はできない、ではなく、やらない。あるいは仮定するのとは全く異なった形で課題分割を行う。(やらなくても生きていけるから・・・)
・課題分割方略を教えて(朝起きて服を着る話)すると、達成時間、エラー率が統制群よりよくなる。
ウィザード形式は、課題分割をしないので、課題分割しない人にとっては使いやすい。
人間中心デザイン入門 -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

この課題分割の話、なるほどなあと思ったものの。
「でも課題分割できても、なぜかすぐ進行管理そのものができるようにはならなかったなあ」と思った。
なんで進行管理は、課題分割できたとしても、私のようにできない人がうまくなりづらいんだろうか?

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DevLOVE現場甲子園2014 東日本大会で登壇してきました&創トラックまとめ #devlove #devlove創

devlove_logoDevLOVE現場甲子園2014 東日本大会に、スピーカーとして参加してきました!

私がしゃべったのは、「創トラック」という、サービス企画(UXデザイン/サービス開発/要求開発/スタートアップ)の部門。
サービス開発現場でデザインしている人にとっては、共感したり、改めて学んだりしたり、よだれが止まらない内容でした。
というわけで自分なりにまとめようと思います。

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人間中心デザイン入門 -産業技術大学院大学 「人間中心デザイン」

images8/9(土)、ついに産業技術大学院大学の履修証明プログラム「人間中心デザイン」が開講!
2013年度に参加したかったけど開講されず涙をのんだプログラムゆえ、無事合格して授業へ参加できるのは嬉しい限りでした。

産業技術大学院大学「人間中心デザイン」は、以下3つのユニットに分かれています。

  • 人間中心デザインデザインリテラシー編
  • 人間中心デザイン方法論編
  • 人間中心デザイン応用演習

人間中心デザインと関連分野の理論・知識を習得した後、具体的な手法を学び、演習で技術を習得していくという流れです。

初日の今日は、人間中心デザインデザインリテラシー編の「人間中心デザイン入門」でした。
講師は千葉工業大の安藤昌也准教授。内容もりもり。

未だ消化できってはないですが、もぐもぐ反芻するために気になったトピックについて記録を残していこうとおもいます。
たぶん次の授業までずっともぐもぐしてる予定。

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web業界で、30代女性がリミットを設ける難しさ

img_140629今しかない。
デザイン、技術の勉強、仕事に全力をかけられるのは今しかない。
もうすぐ32歳という年齢を考えると、そんな現実を痛感する。

いつでも挑戦できそうな環境にいるということ

web業界は不思議な業界だ。
30代後半の人でも結婚していないのは割と当たり前。
自分の父親・母親の年齢(私が12歳のとき38歳・35歳だったとか)を考えると、昔の父母の印象と、先輩たちの印象は全然違う。
きっと自分の印象もそうなんだろう。

26歳での結婚、というとたいてい「早いねー」といわれる。
もちろん、昨今は晩婚化の傾向であり、web業界に限った話ではないと思う。
ただ、web業界は業界自体が新しいがゆえ、結婚が社会的信頼、社内での立場に影響することは少ないなあと現場では感じてた。

銀行や官公庁等に勤める友人たちは異口同音に「組織内で『結婚=社会的信頼が固まる』とみられる」といっていたが、web業界でそう感じることはほとんどなかった。

と同時に、子供を産んで育てている先輩女性と出会う機会も少なかった。
多くの人は独身か、DINKS。
子供がいる男性も、いきいき働いている。
(で、たいてい奥様が中心に子どもをみていらっしゃるように見える。)

そんな中にいると、いつでも勉強できそうだし、いつでもスキルアップや転職へ挑戦できそうな気がしてくる。
でもたぶん、それは『子どもを産むこと』前提で考えると錯覚だ。
リミットも同時に考えなきゃいけないんだと思う。

リミットを自分で設けることの難しさ

子供のころは中学受験、高校受験、大学受験…と、年ごとにリミットがせまってきた。
周囲もおんなじだったから、「リミットにむけて、準備をしなきゃいけない」って自然と塾とか予備校へ通い始めるなど、行動を始めていた。

このリミットを自分で設けるのは、実はけっこう難しい。

仕事や技術なんて、好きでやればやるほど、深くなり広くなり、おもしろくなるもんだ。
仕事が落ち着いてから、なんて言っていたらいつまでもリミットはやってこない。
年齢という客観的な数値で、無理やり自分を区切るしかないのだ。

無理やり区切ったら、「今しかない」が出てくる。
その今だって、いつまで続くかわからない不安定な「今」だ。
その「今」を大事にしなきゃって痛感した。

いちばんやりたい仕事と、それにまつわる勉強をしようと決めた。
もしかしたら途中でリミットがくるかもしれないけど、きたらきたで切り替えればいい。
それまでに積み上げたものは、絶対に先に生きてくる。
そう思わないと、何一つ新しいなにかにふみだせないんじゃないかと思った。

ガツガツしてるのは、自分がこの先も楽しむため

「なんでそんなにガツガツしてるの」と同業の男性から言われたことがある。
そんなん決まってる。
男性にはないリミット、確実に開くであろうブランクがあるってわかってるからだ。

男女関係ない、同じ業界で生きていくんだとしたら、その期間もあると認識したうえで戦わないといけない。
自分が人生で一番好きなこと―伝えるものをつくる―を楽しく、もっと深く、やりつづけるためだ。

「鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ほととぎす」と秀吉はいったけど。
「来ないなら 狩りにいきましょ こうのとり」だ。

こうのとり召喚が難しいことなんだってのはここ2年で痛感した。
そもそもそ難しいことなんだから、狩りの成否なんてしったこっちゃない。
できうる過程を経て、狩りが成功しようが失敗しようが、楽しく仕事しつつ家庭をまわす方法を考えるだけだ。

でも、かけた「今」の時間は詰みあがる。
絶対に無駄にはならないって思うんだ。

Boogie Board Sync 9.7買ったら夫婦で交換日記するようになった

bboardユーザーインタビューでカスタマージャーニーマップを即時お絵かきしたところ。
「わかりやすい!」と周囲からほめてもらえたので、お絵かき熱が再燃しました(笑)

私はお絵かきが好きですが、技術力は皆無。
以前夫から誕生日プレゼントにWACOMのペンタブもらってたのだけど、ペン先と画面の距離が離れているとどうしてもかきづらいのが悩みの種でした。
紙にさらさら落書きかくように、お絵書きできないものかと思ってたところ。
Boogie Board Sync 9.7なる電子メモに目をつけてしまったのでした。

紙にペンで書くような書き味でスマホ・PCにBluetoothで保存&リアルタイム表示できる電子メモパッド「ブギーボードSYNC 9.7」を使ってみた

お絵かきめっちゃできそうやん!!!

詳細はこちら

前には進むけど、横には広がらないプロジェクト

img_hato「ワークキャンプにでない。国に帰る。」
町役場に表敬訪問した後、キャロラインはそう言って、宿舎の部屋にこもってしまった。

何度も何度も東京から東北へ足を運び、打ち合わせを重ねて開催に至った、国際ワークキャンプ。
ボランティアのリーダーを務めるのが初めてだったけど。海外の青年を受け入れて、即興で小学校の国際交流の授業を作るというミッションに私はとにかく燃えていた。
活動内容を理解し、応援して受け入れてくださった役場の方々―そんな方々の前で、メンバーにやる気のない発言をされるなんて。

「ボランティアする気ないなら、帰ってよ」
町役場の方へ謝りに行く時、私の顔は真っ赤になっていたと思う。
拳を握りすぎて、爪のあとが手のひらについていた。

それから10年後。
やっぱり私は、おんなじような状況を生み出してしまっている。
プロジェクトを前に進ませようとするあまり、まわりを切り捨ててしまう悪い癖。

前には進むけど、横には広がらないプロジェクト。

詳細はこちら

webデザイン業界で「UI/UX」という言葉が流行った理由を現場視点から勝手に語る

img_smp黒須教授の「UXデザイン教からの脱却」を読んで、かつ知人の@hii1969さんのこんなツイートを読んで、色々また考えせられた。

ユーザーの体験において、UIにふれるのは、ほんの一部の時間だ。
「UI/UX」と並列に書いたら、「それは違うよね・・・」とみなされる風潮ではあると思うんだけど。

じゃあ、この違和感がある「UI/UX」という言葉はなんでうまれたんだろう?
なんでwebデザイン業界では並列に使われてきたんだろう?

そんな問いがふと頭によぎった。
同時に、自分の現場感覚でこの言葉が流行る理由についてもわかる気もした。
というわけでwebデザイン業界で「UI/UX」という言葉が流行った理由を、現場視点から書いてみようと思う。

※なお、これは私(とその周囲)の体験に依存するもので、業界全体とはいえないかもしれない。学術的な視点でもないので、この点補足や意見があればぜひいただければと思う。
※実は私もUIとUXをブログでも並列表記はしている。web上の体験だけじゃない話とかも書いたり、操作面だけに絞った話したりとか、色々論点ありすぎるのでごった煮カテゴリと化している(笑)

詳細はこちら

ツルカメ森田さん&トザキさん・ソシオメディア上野さんと、UX、UI、デザインについて語った話

tsurukameCSS nite LP33 UI/UXの会は腹六分目だった。UIの話ばかりでUX成分が足りない~!足りない~!」と空腹アピールしてたところ。

森田雄さん&トザキさん@ツルカメソシオメディアの上野さんとUIとかUXについて語る座談会なるものを開催するに至りました。

私以外のお三方は百戦錬磨の猛者。
経験浅い自分には、理解しえなかった部分も多々ありますが。
事業会社で、デザインしてる現場の人間として、お三方と話せて考えさせられた点について考察録を残しておこうと思います。

きっと、私のように、現場で日々ワイヤーフレーム書いて戦っている人にとって大事なことだと思うから。

詳細はこちら

CSS Nite LP33 UI/UX #cssnite_lp33r にいってきた(けど腹6分だった話)

banner-CSSNiteLP33rCSS nite LP33「UX/UI」の会にいってきた。

UX侍の森田氏(サムのほうらしい)、深津氏(ライのほうらしい)が二人揃ったり、私が勝手に憧れてるGoodpatch土屋氏やクックパッド池田氏も出演されるという豪華極まりない会。なんというフェスティバル感!

そんな豪華な会だったけど。個人的にはちょっとものたりない、腹6分という印象だった。
UXデザインは、チームで行う仮説&実装&検証のプロセスであるということ、サービスの事業面にも直結する、という肝部分の実例がもっとほしかったなあと思う・・・・たとえるなら、あんこう鍋のスープのあん肝、あと少し足りない状態だったのだ。

なんだかCSS niteでの話は、「デザイナーが考える理想のデザイン」の話が多かった印象だったのだ。「理想のデザイン」はもちろんベースとして必要なんだけど。

抱いた理想について、ユーザーのためによりよいサービス(含UI)をいかに実現するか?を組織内、時にはクライアントを説得し、合意し、実現し、検証し、次の施策へつなげてく過程にこそ、価値があると私は考えている。

時にはビジネス面での話になり、KPIや人月の話、損益計画書まで持ち出されるなど血みどろな戦いになるこの過程。他の組織でどう行っているかの実例気になってしょーがなかったのだ。

詳細はこちら

技術書3500円は安いが2980円の服は高い

img_fuku最近、めっきりデパートや駅ビルで服を買う、ということをしなくなった。
平日は仕事中心、休日は基本引き篭りで外出しても大きい楽器同伴での外出が多い、という生活スタイルのせいもあるけど。

金の大半を「好きなものを学ぶ・楽しむことに使う」ことが増えてきたので、『人間の女性らしい格好をする』という社会人としての義務は効率化しようと思った結果である。

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「UX、デザイン思考、リーンスタートアップのためのインタビュー入門」にいってきた

img_idea樽本徹也氏著作の新刊「ユーザビリティエンジニアリング第2版」を入手した際、ニラニラと待ち続けていたものがあります。
販売記念のワークショップ!

自分はグロースハック目的・サイトリニューアル目的のUX業務(ユーザーテスト)でインタビューはしてきたけれど、新規に事業を立ち上げていく方向でのインタビューというのはまだまだ知見が浅いなと思っていたところでした。
今回念願かなって参加することができたので、復習がてらまとめてみることにします。

ワークショップの主題は「弟子入りゲーム」と「インタビュー設計」

人間中心設計、デザイン思考、リーンスタートアップ、etc…。優れた製品やサービスをデザインする手法は様々ですが、1つ共通していることがあります。それは、現代のデザイン手法の全ては「インタビューから始まる」ということです。

ここでいうインタビューとは、ユーザ/顧客に「何が欲しいですか?」「これでいいですか?」「どこをどのように変更すればいいですか?」と尋ねることではありません。また、座談会(=グルイン)を開催して「忌憚のない意見」を募ることでもありません。本当のインタビューとは、ユーザ/顧客の「言葉にならない真のニーズ」を探究すること――その鍵は「弟子入り」にあります。

【再追加開催】UX、デザイン思考、リーンスタートアップのためのインタビュー入門 講座概要より引用

詳細はこちら

ストレングスファインダーで、家庭という組織運営を考える

img_katei「どんな人が自分たちの組織にあうんだろう?」
ランチ中同僚とふとそんな話をしていた。
たとえばwebディレクションができます、というスキルがあったとしても。仕事によってはある人にとってはモチベーションが上がる領域、ある人にとっては苦痛となる領域が存在するのだ。

スキルがあることが、必ずしも強い組織・よいサービスが生み出せる源泉ではない。
では、何を考慮すべきなのだろう?

ストレングスファインダーっていう本での強みのテストが面白かったよ。自分たちの持つ強みを分析したら、組織に必要な何かしら傾向が見えるのではないか?」
そんな同僚の仮説を検証してみるべく、私も家に帰ってストレングスファインダーを早速試してみたところ。
人事畑にいる夫もこのテストを受けたことがあるとのことだった。

というわけで、我が家のストレングスファインダー結果から、家庭という組織とストレングスファインダーの妥当性を考えてみようと思った。

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webサービス運営の現場から考える「理想のチーム像=ジャムセッション」説

img_tp「理想のチーム像について考える」というテーマのイベントにて、スピーカーとして参加する機会をいただいた。
会社名だして参加してきたので、考察するならいち個人ブログではなく会社のブログと決めていたのですが。ものすごく個人的な考察をしたくなったので、この場にて書くことにします。

テーマは、理想のチーム像とジャムセッションについて。

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